昨年から数回続けたホノルル行きの最終便の搭乗。
ビジネスクラスのシートが心地よく、
窓に張り付いて窓外をぼーっと眺めるにも最適。
ただし、
日に日に増えるハワイへのツーリストの到着が集中する時間帯、
最終便に乗ると、そのさ中に着きます。
もとのＪＡＬの７４便に戻しました。
ちょっと苦手なシート配列。
寝た時に足が当たり、せっかくのフルフラットシートが台無し。
靴をしまう空間もないし、
旅行のキュレーターたちからは辛い採点です。
世代としてはこのシートのほうが新しく、
いろいろ改良されました。
プッシュアップして取り出していたテーブルはぱたんと倒す、というシンプルな機構になり、
アウトレットは窓際にまとまって、どこにあるのか、まごまごすることもありません。
シートベルトも安全性が高い三点固定式。
いずれはこのコンフィギュレーションに統一されるのかな。
ここ数カ月、ずいぶんすかすかだったけど、
この日の機内はとても賑やか。
ビジネスクラスに空席はありません。
「きょうはいっぱい乗っていらっしゃいますね」
「そう、今日はほとんど満席で、後方の座席を含めても９割の搭乗率です」
ＣＡさんたちも、ホノルル線だけが空席が目立っているね、と話題になっていたようです。
それも他の路線に追いつきました。
するする夜の空に昇り始めたヒコーキ、
夜景が本当にきれい。
東京湾の一番奥に沿って東に向かい始め、
と思ったら、
次に旋回した方向は北東。
荒川に沿ってびゅーん。
ずいぶん内陸に入り込みます。
そこまでは覚えているけど、
東京滞在中、なにしろ寝不足。
一仕事終わって、糸がぷっつん。
このあとは気絶。
ざわざわした気配で意識が戻ると、
窓のシェード機能は外されて、もう真っ青な朝の空。
目を覚ましてね、
と機内の照明も昼光色です。
しばらく寝ぼけていたら、
「あと２０分で召し上がっていただけそうなら、朝食いかがですか」
用意して頂いたゴハンは、スフレにフルーツにヨーグルト。
これから起き抜けでも、のどに通ります。
食べ終わると、もう島影が近づき始めます。
日本からの大型機は、
もっぱら一番ターミナルに近く、一番長い１２３００フィートの８L/２６R滑走路に降り立ちます。
ところが、その滑走路が数年がかりの改修中。
最近は９０００フィートの４R/２２Lに着陸するようになり、
カエナ岬を過ぎると、大きく南に旋回してオアフ島から一旦離れてから、再び北にぐるり。
着陸風景がちょっと変わっています。
ところが、この日は、空港に近づいたヒコーキは、まだずいぶん高い空を飛び続け、
北に見える空港にばいばい。
「あれれ」
高度だけではなく、ヒコーキは気持ちよさそうに、どんどん東に離れ続けます。
ダイヤモンドヘッドを過ぎ、マカプウ岬からも離れ、
そろそろモロカイ島に着いちゃうかも
まさかこのヒコーキ、コナ空港に行っちゃうつもり？
なんて、そわそわ。
そんなまぬけなキャプテンがいるはずもなく、
やがて機体はまた大きく旋回して、
一路、オアフ島にを目指します。
よく見ると、同じような航路をたどるように、０７４便のあとを多くのヒコーキが追いかけます。
ヒコーキは次第に海に近づき、
まるでそのまま海面にドボンしちゃいそう。
そして海面が突然切れ、
滑走路の端が現れます。
ドスン
降り立ったのは、いつも日本に向かって飛び立つ海上滑走路。
東側（２６L/８Ｒ）からアプローチした経験ってあったかなあ、
きっと初めてです。
入国の関門は、税関。
今回も”フレッシュ・ストロベリー”持参です。
グローバルエントリーのレシートを渡した入国審査の係官。
申告をすると、
「なぜ質問票で申告あり、と答えなかった？」
と怖い顔して聞きます
はあ？
「キオスクは顔写真を撮影されるだけですよ」
このアンクル、システムが変わってしまっているのを知らなかったみたい。
税関がスタッフが呼ばれ、前回と同じように一旦パスポートを預かられてしまい、
いつもの経路とは違ってエレベーターを使って階下へ。
税関での現物確認は簡単。
一緒に税関に来たアメリカ人ご夫妻。
「あなたもイチゴなのね、日本のイチゴおいしいわよね」
双方、無事税関をパスして、笑顔です。
カルーセルに戻ると、ちょうど荷物が回りだします。
降機したのが、９時１９分、
入国審査、通関、バゲッジクレームと終えて、国際線ターミナルをでたのは、９時４７分。
結局３０分弱で入国。
十分スムーズ、です。
クルマ寄せに滑り込んできたママのＡＵＤＩ号。
ドアを開けたら、
KIKIの弾ける笑顔！
「パッパー！」
「ただいまあ」
可愛い女子たちにやっと再開。
東京でたまった疲れが吹き飛びます。
開梱を始めたスーツケースからはざくざく。
お買い物リストの品々もずらり。
スーツケースに充満するイチゴの香り
納豆もないまぜ、で複雑系の匂い。
チョコパンと、
どら焼きと、
切干大根と
寿司太郎と
マイユマスタードと
カラムーチョと
カプリコと
麦茶と
モーラステープと
などなど
それに頂き物のカステラ。
片づけて終わったら、また意識が遠くなり始めます。
「パッパー、ウェーックアップ」
気が付いたのは、もう５時近く。
そう言えば、
KIKI、一緒にナップしよう、
なんて誘ったのに、
KIKIにぺたぺたされている内に
先に寝てしまいました。
２週間ぶりのアラモアナビーチで眠気覚ましのＲＵＮ＆ＷＡＬＫ。
その上空をヒコーキがつぎつぎ空港に向かって高度を下げていきます。
今朝、ぐるりとモロカイ島近くまで迂回していた航路、
この強い西風で選ばれているみたい。
平日とは言え、ビーチそしてパークの芝生には夕涼みのひとたちでいっぱい。
みんなきれいな空と海と風を感じに集まります。
KIKIパパもその一人。
東京ではお仕事優先ということもあったけど、
まるで走りません。
ハワイの魔法で、
やっと健康的な暮らしに戻ります。
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