日本語も英語も、まだ自信がないのか、
とにかく声の小さいKIKI。
聞こえないから もう一度言って
の繰り返し。
合っていても、間違っていても、いいの
大きな声で話して
これでは自立どころじゃないね、
なんて心配しているのは、ママとパパだけみたい。
下校時間、スクールのパーキングでKIKIを待っていると、
聞こえてきたのは、まぎれもなくあの声。
お調子者KIKI、先生やエイドときゃあきゃあ、
じゃれながらパーキングにやってきました。
いつもそれくらい大きな声でお話ししてね
KIKIのお返事は、
はい
いきなりボリュームが小さくなります。
もちろんどんどん成長しています。
このところは、お買い物、それにお料理のお手伝いに勤しみます。
食材はママが用意するけど、
切ったり、炒めたり、焼いたり、がKIKIのお役目。
焦げ付かないようにソースをぐるぐる。
スパチュラの持ち方もおぼつかない、には目をつぶって、
火傷しないように真剣なKIKIを遠めに見守ります。
オーブンから香ばしいにおいが漏れ始め、できあがったのは、
ラザニア。
ミートソースがKIKIの労作。
チーズがどっさり入っているのは、KIKIのお気に入りレシピです。
お食事の用意をして、ぱたんと自分のお部屋のドアを閉めたKIKI、
ミス・ファムとのチューターリングの時間です。
モニターのホワイトボードのあっちとこっちから
割り算のお勉強が始まりました。
今は４ケタの分母を２桁の分子で計算します。
桁が多いから、書き始めるのはこっちね
ミス・ファムに誘導されながら、KIKI真剣。
やがて、商と余りがひも解かれて、
ふう
ずいぶん大きな数字の計算もするようになりました。
でも、KIKIの算数の実力は、ちょっと違います。
１０から２引くと？
は、十指で足りるから大丈夫。
５０から１を引くと？
になると、いきなり
困惑します。
KIKIは基礎に立ち戻って学び直しします。
教材はお買い物の例でお勉強。
いつも例題を出して、答えて、の繰り返しです。
それが、最近やっと教材を使えるようになりました。
それは、
算数の基礎の教材して名高い遠山敬先生の”さんすうだいすき”
買ったのは、すごく昔。
KIKIがやっとひらがなを覚え始めた頃に、
ご本をひろげてお勉強。
ところが、ひらがなもまだまだだった上に、
カタカナは全滅。
せっかくの内容も、設問が読めません。
去年からカタカナも一生懸命お勉強、
ご本をひらくと、
読めました。
このご本、全１０巻で数の基礎から始まって掛け算までたどり着きます。
やっと読み始めたこのご本、
KIKIにとってもきっと大きく算数の理解を進めてくれるはず。
それに、
KIKIと一緒に毎日このご本を開く時間、
すごく楽しみにしていてくれます。
KIKIにとっては、ブタに真珠、
誰かに譲るしかないかな、なんて思っていたお宝が
やっと役に立ってくれます。
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