何かを勧めてくれる人は、すごくいい人かかわいい人か馬鹿だ
図書館から100メートル離れた家に引っ越した。
その分本屋には100メートル近づいた。
そのせいかはわからないけど、図書館に行く回数はぐっと減ったし、
かといって本屋に行く頻度は相変わらず。
結果的にここ一年間は以前に比べて本を読まずに過ごしてしまった。
そして一度本を読まなくなると、本を見かける機会が減って、また読書から遠ざかるのだ。
じゃあ本を読まなくなって何をしているかというと、
ジムに通ったり、料理をしてみたり、映画を観たり、
だけでなく、やっぱりスマホでぼんやりネットの波に乗る時間が増えただけなのかもしれない。
そんなときに、あるサイトでブックレビューを読んだ。
あらすじと感想が入り混じっていて、読んでいて面白い。
なんなら、ブックレビューが面白くて買った本の内容よりも
ブックレビューの内容のほうがわかりやすく面白かったこともある。
そして、ブックレビューは別に作者やその友人家族が本を買ってくれ!と懇願するように書いているものではなく、
いわゆるブロガーや学者なんかがおすすめだよ〜と投げかけているようなものが多い印象だ。
すると、ブックレビューって、なんのためにするんだろう?
別に売れたところで何も自分には得がないはずなのに、なぜ彼らはブックレビューを書くのか?
まず考えられるのは覚書。
いつ、どんな状況のときに、どう思ったのか。
改めて読んでみて、その時との感想や考えの違いを比較するもの面白そう。
内容以外でも、どんなときにどんなジャンルの本を読んでいるのか振り返ることもできる。
そして次に考えられるのは仲間作り。
私は最近周りから鬼滅の刃マジで面白いから騙されたと思って読んでみて!!!と猛烈に勧められている。
それは、私の経験や楽しみを増やしてくれようとしているのと同時に、やっぱりわかり会える仲間がほしいんだと思う。
それは別にずるい気持ちとかではなく、これ美味しいからおすすめだよ〜とチョコレートを一粒おすそ分けしてくれるのに近い印象。
次に、せっかく読んだんだからとアピールしたい人。
行列の先によく見られる現象だけれども、人間は自分が「損をする」ことを過剰に恐れる生き物なので、
自分が時間とお金を費やして読んだ本は面白かった!勉強になった!時間対効果はばつぐんだ!と思い込みたいのである。
私は「映え」の根源にはこれがあると思っていて、つまり面白くなかった・無駄だったことに対して、
言わなきゃ誰も何も知る由もないのに、わざわざ買った!読んだ!面白かった!以上!とどこかの誰かにアピールをしたくて、しないと不安な人がこれに当たると思う。
そして最後に、私はできればこうありたいと思うのだけれど、
本当に、本当に、その本がいいと思って、自分と同じくらいの感動を、他の誰かにも味わってもらいたい。
または、この感動をくれた作者に少しでも感謝の気持ちを込めて一冊でも多く売れるように貢献したい。
そんな、誰かのためにタイプの人だ。
たくさんのサイトでたくさんのブックレビューを読んでいると、だいたいがこれらのパターンに分けられる。
そしてやっぱり最後のタイプの人のレビューの本は、また他の人に勧めたくなるような素敵な本が多い印象。
ということで、私もなるべくフレッシュな気持ちで、
読み終わった瞬間に率直な言葉でレビューが書ければいいなあと思う。
おわり
