近年の釣りブームにより、マナーの悪い釣り人が捨てた釣り場のゴミが問題となっています。ゴミと言うと故意でポイ捨てたものを想像しがちですが、根掛かりした釣り糸や仕掛け・ルアーも水辺の生物や鳥類に大きな影響を与えています。
今回は釣り場のゴミ問題について実情や、対策・解決方法を紹介します。自分ができるゴミを出さない対策も参考にして下さい。
釣り場のポイ捨てが釣り場の問題化
そして中の人1号が堤防視察帰りにゴミ拾い。
— 若洲FS【若洲のレンタル釣具店】 (@wakasu_umiduri) 2021年8月28日
再開して一週間しか経っていないのに軽く(御客様の荷物近くのはゴミか分からないので拾っていません)拾ってこれです。
なかなかポイ捨ては無くなりませんね。
お子様も多い釣り場なので、針付き仕掛けは本当に危ないです。#若洲 #海釣り pic.twitter.com/eeaUMmgPvC
釣り場にゴミを放置して帰る、釣りポイ捨てはなかやかなくなりません。ポイ捨てと言うと少々のゴミに思えますが、30リットルのゴミ袋で10袋以上ものごみが集まる釣り場もあるほどです。
これは釣り場のポイ捨てに限らず、渋谷のハロウィンイベントなどでも、終わると道にゴミが散乱していますが、これはただ遊びたいだけで、ろくに片付けが出来ない幼児みたいな人間が一定数いるためです。
自分が使った物を片付ける事をしっかり教育しなと、こういう人間になるんでしょか。
釣り糸・ラインに絡まって死ぬ鳥類が多い
釣り糸の放置によって影響を受ける生き物で、よく話題にあがるのが鳥類です。水辺の鳥は足や翼に釣り糸が絡まりやすく、哺乳類ほど力も強くないため、絡まった釣り糸を解けずに死んでしまう事が多いようです。亀や哺乳類なら多少絡まったままでも移動して生活できるのでしょうが、鳥は上手く飛べないと生きていけません。非常に細い釣り糸や仕掛けでも鳥類には脅威となるのです。
根掛かりは連鎖する
一度根掛かりすると、そのラインに他の人の仕掛けや道糸が絡んでしまうと、その釣り糸より太い釣り糸でないと引きちぎる事は困難になり、更なる根掛かりを誘発してしまいます。その結果、根掛かりが連鎖を起こし、釣り糸が岩などに何重にも巻き付いてしまうと、ほぼ回収不能な根掛かりスポットが形成されていまいます。
筆者も根掛かりした際に強く引っ張って回収すると、ルアーや投げ釣りの天秤仕掛けが団子状に絡まって上がって来ることがよくありますが、たまたま回収できただけで、水中ではそのようなゴミが沢山存在しているはずです。
根掛かりはどうやっても回収できない事もありますが、下記の根掛かり対策をすれば、リールに巻いてある道糸・メインラインから切れる「高切れ」はほとんどありません。最低限、長い釣り糸を水中に放置しないようにしたいものです。
根掛かり対策方法
釣り場でよく見かけるのが、根掛かりして釣り糸を手で引っ張っても回収できず、ハサミでチョキンと切ってしまう釣り人です。それでは非常に長い釣り糸が水中に残ってしまいます。
下記の根掛かり対策方法を活用して、釣り糸を極力水中に残さないようにしたいものですね。
根掛かりカッター・ラインブレイカーを使う
根掛かりカッターやラインブレイカーを使うと強くラインを引っ張れるので、上手くいけば仕掛け部分だけ切って、大部分の釣り糸を回収できる可能性が高くなります。
仕掛けは道糸より細い物を選ぶ
基本的、釣りの仕掛けはリールに巻く道糸・メインラインより細くするのが基本なので、この基本を守っていれば、根掛かりしても仕掛け部分のみで長い釣り糸を失うリスクは大幅に少なくなりますよ。
釣り糸・ラインは太めを選ぶ
初心者の方はリールと釣竿がセットになった安い「海釣りセット」を購入する人が多いかと思います。ここで重要ななのが巻いてある釣糸の太さで、細い糸が巻かれたセットだと根掛かりした際に、高切れしやすくなってしまいます。
色々な釣り方で使うなら汎用性のある号数はナイロンラインなら3号、PEラインで1号(強度はナイロン3号相当)、使う仕掛けのハリスは道糸より1号以上細い物を選べば、道糸が切れる事はほとんどなくなります。
釣りセットを購入する際は、巻いてあるラインの太さもよく見て選びましょう。
根掛かりしやすいスポットを見極めよう
その釣り場に釣りに行くのが初めてだと、根掛かりしやすい場所がわからず、短時間で沢山の仕掛けを失ってしまうことがあります。とは言え、根掛かりしやすい場所は磯やゴロタと呼ばれる岩場以外だと、見ただけでわからない場所も多いので、これは釣りながら学習するしかないのが現状ですけどね。
釣り上げたゴミは海にリリースしないで
釣りをしているとゴミを釣り上げる事も多々あります。草木なと自然由来のゴミは返して構いませんが、釣り糸や仕掛け、ビニールなど人工的な物は海や川に戻さず、釣り場にゴミ箱があればそこに捨てる、ゴミ箱がなければ持ち帰りるなりましょう。
魚と同じで、釣り上げたゴミの運命はあなた次第なのです。自分の捨てたゴミじゃないと放置する方の気持ちもわかりますが、釣った魚があなたの物なら、釣り上げたゴミもあなたの物と考えたいものです。
ライトタックル傾向に警鐘を
ライトタックルとは、より軽いタックル、細いラインで同じ魚を釣る釣り方を指します。タックルが軽く女性や子供も楽しめるメリットがありますが、ライトタックル(細いライン)になるほどラインブレイクする確率は上がります。
釣り具メーカーはライトユーザー(初心者)に売るために色々な釣り方を提案し流行らせるののは致し方ない事とは言え、ライトタックルの普及は釣りは水中にゴミを増やすことになりかねません。
不意に大物がヒットしたり、根掛かりしても出来るだけラインブレイクしないタックル・仕掛けで釣るのが環境、しいては魚のためだと筆者は考えています。
【まとめ】
釣り全般に釣り糸・ラインは太めにする事をおすすめします。釣果至上主義では水中の環境は良くなりません。太いラインなら、ルアーのフックも伸ばして回収できる可能性が高まりますし、高切れ・ラインブレイクせずに回収できれば自分の損失も減りますからね。
マナーを守って皆んなで楽しく釣れる環境を維持ましょう。
す〜さんのmy Pick
こちらの記事もおすすめ
にほんブログ村