ウミシダの飼育方法・飼い方|毒持ち個体有り!、泳ぐ、餌、水質、水温、注意点 | す〜さんの釣行記&釣り情報・時々AQUA

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ウミシダら棘皮動物と呼ばれるヒトデやウニに近い種類で、裏側には物にしがみ付く複数の足が生えています。ウミシダと言う名前の由来はシダ植物の葉に似ているため。

アクアリウムでは輸入物以外にも日本で漁師の網に掛かってきたウミシダが流通しています。ウミシダは腕を激しく動かして泳いで移動できるのがウニやヒトデには見られない特徴ですね。

泳ぐウミシダは漁港や堤防から見ることができ、主に環境が良い場所への移動、外敵から逃れる為に泳ぐと言われています。

サンゴ水槽や海水魚水槽のタンクメイトとして飼育される事も多いウミシダですが、長期飼育するには多少のコツや注意点がありますよ。
下記ではウミシダ飼育の方法とコツを紹介しています。

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ウミシダの飼い方
●照明:不用
●水流:弱〜中
●水質:硝酸塩が20ppm以内
●水温:23〜26°C
●PH: 7.5〜8.5
●KH:8〜14
●濾過方式:特にこだわらない

ウミシダは飼育が難しい生き物として知られており、知人のマリンアクアリストも30cmのウミシダで3年が最長飼育記録でした。水族館でもあまり同じ個体を長期間の維持出来ている施設は少ないようです。

そんなウミシダ飼育が難しいですが、年単位で飼育したいと考えているなら幅が20〜30cmで腕の羽が沢山付いているウミシダを購入して下さい。

小さいウミシダほど体力の蓄えが少なく、水槽飼育では短命に終わる割合が非常に多いです。筆者が働いていたアクアショップでも5〜6匹入荷すると1〜2匹は売れる前に死んでいましたが、死亡する個体はどれも小型の個体ばかりです。

ウミシダは大きな個体や綺麗なほど価格が高くなり、だいたい3000〜5000円くらいで流通しています。入荷は不定期なようです。

自然下のウミシダには岩や海藻の根本に力強い足を使いしっかり掴まっています。水槽内でもライブロックやパイプに掴まったり、多少歩いて移動したりする姿を観察できる。

色はレッド、グリーン、パープル、ホワイト、ピンクなどがあり、綺麗な縞模様が入る個体もよく見られます。

毒ウミシダに注意!
ウミシダには毒を持った個体がおり、素人ではなかなか判別ができません。毒を持ったウミシダがアクアショップで販売されているかは不明ですが、念のためゴム手袋などをして直接素手で触らないようにした方が良いでしょう。
磯などでウミシダを自家採取する場合も注意してください。


水質
ウミシダの飼育には18〜24℃の水温を維持する必要があり、特に近海産のウミシダは高水温が苦手。
夏場は必ず水槽用のクーラーを使って水温上昇の対策をしてください。水温が26℃を超えると調子を崩しやすくなります。

硝酸塩やリン酸塩の蓄積も少ない方が良いようで、最低でもソフトコーラルなど飼育が簡単なサンゴが飼える程度の水質が必要になります。

ウミシダは水流に乗って流れてくる微生物を餌にしているので、適度な水流が当たる場所に配置してください。基本的には人が給餌を行うのですが、やはり適度な水流がないと移動してしまうので、水流が無いのは嫌みたいですね。


ウミシダを長期間飼育するには餌やりが絶対に必要です。ウミシダの餌はコペポーダやワムシ、ブラインシュリンプ、海水魚の餌を毎日与えます。

餌を中央にある口に近い腕に振りかけると、自分で器用に口へと運びます。
あまり細かい粉末よりは、ちょっと肉眼で粒々が確認出来る大きさの餌の方が効率よく摂取できるみたいですね。

少しでも長く飼育するにはリフジウムなど、餌になる微生物を常に供給できるシステムと、給餌の併用が効果的です。






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