サビキ釣りは堤防釣りの定番、サビキ釣りなら誰でも簡単に魚が釣れるのが魅力です。
エサ付けが必要なことから女性や子供も手軽に楽しめるので、堤防釣り、ファミリーフィッシングで最も人気のある釣り方です。
《サビキ釣りってなに?サビキ釣りの種類》
サビキ釣りとは、撒き餌に集まってきた魚をサビキ鈎に食わせる釣り方。
サビキ釣りで使用されるサビキ鈎は、普段魚がエサにしているアミ(プランクトン)に似せてスキンと呼ばれるマテリアルが付いており、ぱっと見アミエビソックリに作られています。
サビキ釣りには堤防などから糸を垂らして釣る普通のサビキ釣りの他に、ウキを付けて投げる「ウキサビキ釣り/飛ばしサビキ釣り」と、コマセを使わずサビキ仕掛けを投げて釣る「投げサビキ釣り、キャスティングサビキ」の3種類に分けられます。
サビキ釣り
イワシ、小サバ、アジなどがメインのターゲットになる。
小さい魚がメインになるので、小物に対応した仕掛けの選び方が釣果を分けます。
ウキサビキ釣り/飛ばしサビキ釣り
ウキを組み合わせたサビキ仕掛けを投げることで、少し沖の魚を釣ることができる。
堤防の足下では釣る事の出来ない、40cm前後の大サバやイナダが狙える。
仕掛けを投げるので少し強めのタックルと、大物がヒットしても壊れない丈夫な仕掛けを使用します。
投げサビキ釣り/キャスティングサビキ
キャスティング用のサビキに、オモリまたはメタルジグを取り付けたサビキ仕掛けを投げ、アクションさせながら魚を釣るルアーフィッシングに近い釣り方。コマセも必要としないので手軽に釣りを楽しめます。
主にカマスやアジ、青物狙いで使用されます。
《サビキ釣りで釣れる魚》
春
アジ、イワシ、サバ、サッパ、コノシロ、ウミタナゴ、メバル
夏〜秋
アジ、イワシ、サバ、ワカシ、イナダ、ソウダガツオ、カンパチ(ショゴ)
メジナ、シマダイ、カワハギ
冬
アジ、ウミタナゴ
【危険な魚に注意!】
アイゴ、ゴンズイ、ハオコゼ、フグ類
サビキ釣りの本格的なシーズンは、イワシやサバの回遊が始まる4〜5月頃。この時期になると堤防や海釣り公園はサビキ釣りを楽しむ釣り人で賑わいます。
ちなみにアジなら年中釣ることができますね。
時には危険な毒針を持った魚が釣れることもあるので注意して下さい。毒魚は必ず魚掴みで挟んで扱いましょう!。
毒魚の毒は魚がい死んでいても刺されると注入されるので、絶対に毒魚を放置してはいけません。鈎を外したら素早くリリースして下さい。
《サビキ釣りに必要な道具》
磯竿/コンパクトロッド:2.5〜5.3m
リール:小型スピニングリール
道糸/ライン:2〜4号
サビキ仕掛け
コマセカゴ
オモリ
水汲みバケツ
ハサミ
プライヤー
魚掴み
タオル
タモ網
アミコマセ(撒き餌)
《釣竿/ロッド》
サビキ釣りに使用する釣竿は絶対に長い方が良い。
イワシやサバのような回遊している魚は護岸から少し離れた場所を泳いでいることが多いので、最低でも足下から2mくらい離れた場所が狙える全長2.5m以上の釣竿を使おう。
3m以上の万能竿、コンパクトロッドか、磯竿の4.5〜5.3mがおすすめ。
2m未満のショートロッドと3m以上の長い竿では状況によって釣果に雲泥の差がでる事も多い。
3m以上の長さがあれば、ウキサビキの仕掛けを遠くに投げたり出来るし使い勝手も良いので、新しい釣竿を購入するなら3m以上の釣竿を選びたい。
《リール》
2〜4号のナイロンラインを100m以上巻いた小型のスピニングリールを使用する。
使用するリールはリーズナブルな物で良いので、釣具店の売り場にぶら下がっている物や、ワゴンに入っている通称「ワゴンリール」で構わない。
スピニングリール各部の名称
・ベールアーム
開け閉めする事でラインの放出と停止、巻き上げが出来る。
・ドラグノブ
ドラグと呼ばれるラインが強く引かれると、ドラグノブで設定した設定値でドラグが作動し、ラインを送り出す機能がリールに付いている。
ドラグ機能により細糸でも大きな魚を釣る事が出来るようになります。ドラグは時計周りに回すほど強く閉まります。
この人気のセットなら、あとはアミコマセを買うだけなのでおすすめです。
《道糸》
堤防の足下狙いなら2〜3号の道糸で大丈夫。
「ウキサビキ釣り」や「投げサビキ釣り」もするなら40cmくらいの大きなサバやイナダが釣れることもあるので、道糸は最低でも4号は欲しい。
4号の道糸であれば40cmのサバでも2〜3匹なら引っ張り上げられる。でもサビキ仕掛けは強度が高いないので、できるだけタモ網を使用して取り込んでくださいね。
《サビキ仕掛け》
サビキ釣りはサビキ仕掛けの種類で釣果が決まると言って良い。
堤防の足下狙いなら鈎のサイズが2〜3号、ハリスが0.8〜1.5号の小さな鈎が付いた仕掛けがおすすめです。
ウキサビキに使うならハリスが1〜2号、幹糸が3号以上の仕掛けを選んで下さい。幹糸が細い仕掛けで投げると、仕掛け切れてしまう可能性があり危険です。
少し高価な「リアルアミ」などの名前が付いたアミエビにソックリな鈎が付いたサビキ仕掛けは凄く釣れますよ!。良いサビキ仕掛けはコマセを撒かなくても魚が通るとガンガン食いつきます!。
・オモリの号数
足下狙い:3〜6号
ウキサビキ/キャスティングサビキ:5〜10号
サビキ釣りにはナス型オモリを使用、サビキ仕掛けの一番下にあるスナップに取り付けます。
3号の幹糸なら8号のオモリまでは思いっきり投げても大丈夫です。幹糸が2号なら6号オモリまでにした方が良いでしょう。
一応、軽くふわっと投げれば大丈夫です。
爆釣最強サビキ仕掛けはコレ! |
《コマセカゴ》
コマセカゴには「ネット」「プラカゴ」の2種類が主に使用されます。
ネットは足下狙いに使用され、プラカゴは遠投する場合に使用されます。
《アミコマセ》
アミコマセは「冷凍タイプ」と、解凍不要ですぐに使える「常温保存タイプ」の2種類が販売されています。
アミコマセの量は撒き具合にもよりますが、半日で1人2kgくらいあれば大丈夫。
冷凍タイプ
冷凍ブロックタイプは量の割に安いので、1日釣りをするような人や、複数人で釣りを楽しむ人は冷凍ブロックを購入するのがおすすめ。
常温保存タイプ
買ってすぐに使えるのが特徴、手を汚すことなく扱える工夫が施されたパッケージに入っている物が多く、手や釣り場も汚さない扱い易さも魅力です。
冷凍ブロックで持つか不安な場合の予備として買っておくのも良いですね。高温を避ければ常温で腐らず年単位で保存ができるので、使わなかったとしても大丈夫です。
常温保存できる代わりに少し割高になります。
マルキューのハイパワーアミエビは定番です。手も汚れないし、臭い汁も出ないのが嬉しいですね!。
《竿受け》
釣竿を地面に直に置くと竿やラインに傷がついて破損しやすくなるので、竿受けやレジャーシートの上に置くようにしましょう。
堤防や海釣り施設で、たまに釣竿を海に落としてしまう人が見受けられます。専用の竿受けやホルダーを使用すれば、釣竿の落下も防ぐことが出来ますよ!。
《サビキ釣りにおすすめの釣り場》
サビキ釣りは「堤防」「漁港」「海釣り公園」「海釣り施設」など、護岸が垂直に整備された場所が釣りやすいのでおすすめです。
漁港や堤防で釣るなら、外海に近い漁港の入り口付近や堤防の先端など潮通りが良い場所の方が釣果は良い。
とは言え、必ずしも潮通りが良い場所が全てではなく、漁港の奥でもアジなどの魚は普通に釣れます。潮通りの良い場所はサバやイワシ、アジ、コノシロのような回遊性の高い魚を狙う場合におすすめ。
《サビキ釣りの準備》
・タックル、道具を準備しよう。
釣り場に付いたら釣竿のガイドに道糸を通し、道糸にサビキ仕掛けをセットして竿を伸ばします。
ガイドは必ず真っ直ぐになるようにセッティングしましょう。
竿受けやロッドホルダーを使用するなら先に設置しておきます。
・アミコマセの準備
解凍するアミコマセには基本的に3通りの使い方があります。
①ザルで水を切る
アミコマセからはドリップが出るのでザルにブロックを入れて解凍します。
②バケツの海水に入れて解凍
小型のバケツに海水を半分くらい入れて、冷凍ブロックを投入します。
素早く解凍出来るので急いでいる場合におすすめです。解凍したいコマセはザルで水を切って使用します。
下カゴ式の仕掛けなら水を切らずに、カゴをバケツの底に落として上下に動かせば、カゴにコマセが入るので、コマセを詰める手間を省くことができますよ。
コマセが減ってカゴに入り辛くなってきたらザルで濾してスプーンで入れて下さい。
③配合餌と混ぜる
アジパワーなどの粉状の配合餌と混ぜると集魚力がUP、カサ増しにもなり、さらにドリップも吸収してくれるので一石三鳥‼︎
使い捨てのビニール手袋をして混ぜるのが一番しっかりと混ぜられます。角に粉が溜まりやすいのでシッカリ混ぜ込みましょう。
混ぜ具合は配合餌の説明を参考にして下さい。
《サビキ釣りの釣り方3種類》
・サビキ釣り
コマセをカゴに詰めたら垂直に仕掛けを投入する。この時糸が巻かれているリールのスプールには人差し指を添えておき、狙いたいタナまで落としたら人差し指でラインの放出を止めベールを戻します。
次に竿先を水平よりやや下げて、竿先を2〜3回上下に60cmくらい動かしてコマセを撒き、あとは動かさずに竿を水平に構えてアタリが出るのを待ちます。
近くに魚がいれば10秒も待たずに何らかの反応があるはずです。
魚が釣ることハッキリと竿にブルブル振動が伝わるので、軽く竿を持ち上げてアワセを入れ、ゆっくり巻き上げましょう。
多点掛けで効率的に釣る
アタリが出てから少し待って追食いさせ、多点掛けを狙うと効率よく数釣りができます。
ただしオモリの重さに対して魚の力が強いと、数匹付いた時に仕掛けを引っ張り上げてしまい、仕掛けがグシャグシャに絡んでしまうので注意が必要です。
仕掛けが絡まるならオモリを重くするか、欲張らずに早めに回収しましょう。ゆっくり巻き上げながら追い食いを誘うのも絡まり難くするテクニックです。
・浮サビキ釣りの釣り方
浮サビキ釣りは通常のサビキ釣りに加えて少し仕掛けを構成するパーツが増えるので最初は難しいかもしれないが、慣れてしまえば釣り方も簡単ですよ。
何より30〜40cmクラスの大物も狙えるのが浮サビキ釣りの魅力です。
浮サビキ釣りに必要な道具
・釣竿/2.5〜5.3m、10号くらいまでの仕掛けを投げられる物。・リール/中型スピニングリール、3〜4号ラインが150m巻ける物。
・浮/ウキ
5〜10号浮力のプラ浮や発泡浮
・オモリ/ウキの浮力と適合するナス型オモリ。
・ウキ止め糸
ウキ止め糸を結んだ場所がウキ止めになり、ウキ止め糸を結ぶ場所を変えることで自由にタナを変更できる。
そんな深い場所はないが、理論上はリールに巻いてある道糸分の水深までタナを深く設定できる。
・シモリ玉
ウキの穴が大きいとウキ止め糸をすり抜けてしまう、そこで道糸の号数と同じ直径の穴が空いたシモリ玉を取り付ける。
・カゴ
ウキサビキ釣りではプラカゴが使用されます。・サビキ仕掛け
幹糸が3号以上のサビキ仕掛けを使用しましょう。
釣り方
仕掛けのセッティングはシモリ玉→ウキ→プラカゴ→サビキ仕掛け→オモリの順に取り付ける。
最後に狙いたいタナの水深に合わせて、仕掛けの位置から水深分離れた位置にウキ止め糸を取り付けよう。
仕掛けを投げる際には、スプールに軽く人差し指を添えてサミングを行うと仕掛けが絡みにくい。サミングしないと着水時に、先に着水したサビキ仕掛けにプラカゴが落下してしまいサビキが絡まってしまう。
仕掛けが安定してウキに重みが乗ったら、1〜2回竿を煽りコマセを撒いて魚を寄せよう。
反応がないなら上下に1mづつタナを変えながら魚の居るタナを探ってみよう。
どおしてもタナがわからない場合は釣れている人に聞くのが一番!。
・キャスティングサビキの釣り方
キャスティングサビキはコマセを使わずに専用のサビキ仕掛けをキャスト(投げて)釣る釣り方。
オモリには集魚力の高いメタルジグなどを使用する事も多い。
釣り方はルアーフィッシングに近く、釣るためには少しコツがいるので慣れた人向き。
キャスティングサビキに必要な道具
・釣竿/ロッド
9〜10fくらいのルアーロッド、コンパクトロッドなど。20〜30gのルアーウエイトに対応したもの。
ちなみにオモリの1号は3.75gです。
・リール
PEライン1号150m又は、ナイロン3号150mを巻いた小型スピニングリール。
・サビキ仕掛け
キャスティング様のサビキ仕掛け。青物、カマス用など対象に合ったもの。
・オモリ
メタルジグ、ナス型オモリ。ロッドの対応ウエイトに合った物。
釣り方
キャスティングサビキの釣り方は、サビキが生きたベイト(餌)に見えるようにアクションさせないと釣れないので、「ただ巻き」「ジャーク」「フォール」なでのアクションを加え釣る必要がある。
・ただ巻き
名前の通り仕掛けを投げたら仕掛けを巻くだけ。巻き始めるタナやスピードを変えて探ってみよう。
巻きながらトゥイッチと呼ばれるロッドの先を動かし細かいアクションを付けてアピールするのも効果的。
・ジャーク
ジャークとは竿を煽り仕掛けを跳ね上げるような動きをさせる釣り方。
動作はワンピッチジャークが基本。ワンピッチジャークとは竿をシャクリ上げる時にハンドルを下に、下げる時にハンドルを上げる動作を繰り返す。
仕掛けを斜めに引いてこれるので広い範囲を効率よく探ることが出来る。
・フォール
フォールには幾つかの種類があり、道糸を出しながら落とすフリーフォール、道糸を送り出さないカーブフォールがある。
アクションは幾つかを組み合わせて誘うのが効果的です。
キャスティングサビキをは一度に複数の魚が釣れる場合もあるので、必要に応じてタモ網も用意しておきましょう。
《釣った魚は早めにクーラーに入れよう!》
釣った魚はバケツに入れることが多いと思いますが、死んでしまう前にか、ある程度溜ってきたら、氷と海水を入れたクーラーボックスに入れましょう。
特にサバやカツオは常温だと死亡した直後から人体に有害なヒスタミンを生成し始めます。サバに限らず、釣った魚は早めに冷やすことで安全に食べることができますよ!。
安全にサビキ釣りを楽しんで下さいね!
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