しつけが上手くいかない！そんな時
娘が通っていた幼稚園での話です。
うちより一学年
年上の子のママと仲良くなって、
よく話を聞いていました。
そのママ友は娘ちゃんに良かれと
「しつけ」をしていたのですが、
なかなかうまくいかず……。
よく悩みを相談されていました。
娘ちゃんは、気が強くて甘えが激しい一人っ子。
友達とうまくやれない、
ママに八つ当たりする、
気が強い……
ママには娘ちゃんが
「自分のことばかり言う子」に
見えちゃってました。
見て！見て！私すごいでしょ、
私がいちばん！
なんで私の言う通りにしてくれないの？
もうヤダ！誰ちゃんなんて嫌い！
遊ばない！帰る！
それでママがみんなに申し訳なくて
おうちに連れて帰ったり、その場を離れると
「まだ遊びたかった〜
ママなんで帰っちゃったの！？
ママが悪い！嫌い！」
げっそりした顔で、
しょっちゅう弱音を吐いてました。
「もうほんと参っちゃうよ……」
「そんなだとみんな娘ちゃんのことキライになっちゃうよ！」
宥めたり、
すかしたり、
叱ったり、いろんな方法をとって、
それでも進展しなくて。
私から見ても
なかなか苛烈な、
癇癪を起こすタイプの子で
ママの大変さはすごく伝わってきました。
同時に、娘ちゃんの心の叫びも
観察しているうちに見えてきました。
娘ちゃんは、ただ、
「ママ、私を見て」と
訴えている。
私の目からはそう見えました。
表面の言動からは読み取れない
そのメッセージを、どう伝えようか？
私自身、伝える難しさに
試行錯誤しながら
それでもママ友はちゃんと
私の話に向き合って聞いてくれました。
娘ちゃんは大丈夫、いい子だよ
ママ友が苛立ち
いつも困っていたのは
八つ当たりがひどい
ことでした。
「もう帰る」という娘ちゃんに
合わせて帰ったら怒られる、
理不尽さに傷ついていました。
ですが彼女は娘ちゃんを優先して、
娘ちゃんの意見に
合わせてたわけじゃありません。
空気を悪くして申し訳ないから、
他のママ友や子ども達を、
居た堪れない自分自身を、
優先させたんです。
娘ちゃんは、
「嫌い！帰る！と言ったら
私のいうことを他の子が聞いてくれるかな？」
それを試してみたかったんです。
嫌い！って言ったって、
本当に嫌いになるわけじゃない。
お友達とトラブルが起きた時、
あくまで子ども同士のやり取りで
「もう遊びたくないなら、いいよ。私たち別で遊ぶから娘ちゃんは帰って！」
……と言われて、
そこで初めて娘ちゃんは
「こんなこと言っても効果はないんだ」
がわかる訳です。
ママの判断で、
ママはママの気持ちを優先させて
私を帰らせた！
→なんでママ帰っちゃったの！？
……という気持ちだったんですよ。
娘ちゃんが苛烈になったのは、
ママの「世間に合わせなきゃ」が
それだけ強かったからです。
狭い人間関係のなかで、
たまたま相性が良くない相手と
上手くいかない時
普通なら、
「どっちが悪いわけでもない」
「あの人とは関わらないでおこう」
というところを、
娘ちゃんのママは
「自分がどうなれば仲良くできるかな？！」
「私のここが悪いのかな？！」
と、自分を直そうとする人でした。
娘ちゃんは「自分より他人を見ているママ」に、
「私はここにいるよ」
「私は世間とは違うんだよ」
「私の気持ちを見て、ママ」
訴え続けていたんです。
それが分かったから、
私はずっと伝え続けました。
「娘ちゃんは大丈夫、いい子だよ」
うちの娘とママ友の娘ちゃんの遊びは
お姫様ワールドになります
「うちの娘とは仲良く遊べるじゃない？
時々キライ！ってしても、
機嫌が治ったらまた遊んでくれるでしょ？
子どもだもん
うちの娘は気にしてないよ、大丈夫」
「ただ自分の、問題だって思う心を見てみてごらん」
ママ友も、少しずつ納得し
娘ちゃんじゃなく
「自分」を見るように
なってくれ……
そしたら、
本当に「その通り」になっていきました。
子育ては自分次第
今ではママ友も娘ちゃんも
小学校生活をのびのびと楽しめるようになっています。
嫌な相手に無理に合わせることもないんだ……と
娘ちゃんとの時間を楽しんだり、
自分のやりたいことをしたり、
体の声を聴いて休んだり
「優先すべきことは何か」を見失わなくなって、
楽に生きられるようになった……と
久しぶりに遊んだ昨日、
振り返り話をしてくれました。
「娘が！娘が！
なんでうちの子はこんななの、
なんでもっと皆に合わせられないの、
くみちゃんの娘ちゃんみたいだったら
よかったのに……って思ってた」
「そんなこと全然なかった、
全部自分だった！」
「娘に本当かわいそうなことをした……」
そしてこう続けてくれました。
「でも早く気づけてよかった。
娘が激しい子でよかった」
「自分で気づくべきことを、
娘が代わりに教えてくれた」
「小学校に入ったら、
昔の私みたいに
悩んでるママもたくさんいる。
先生だけだと
子を十分にケア出来ない時もある」
「くみちゃんの話みたいな
心のこと、
なるべく早いうちに
なるべく多くの人が分かると
いいなって思う」
「たくさんの人に伝えてね」
彼女はガーデナーで、
初心者の私に昨日は
色々アドバイスをしてくれました。
助けるときもあれば
助けられるときもある
信頼してくれる
友達がいること
繋がっていられること
すべてが当たり前ではなくて、
ありがたいと感じる1日でした。
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5月14日(土) 20:00〜23:00
5月21日(土) 20:00〜23:00
5月28日(土) 20:00〜23:00
6月4日(土) 20:00〜23:00
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6月25日(土) 20:00〜23:00
7月2日(土) 20:00〜23:00