人生の最上の喜びと最上の哀しみを…。 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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さろん楓ふなだまほです。
いつもありがとうございます。


「あなたはこの世に生きて最上の喜びと
最上の哀しみを味わうために生まれてきた、
そう思うからです。」


先月、さろん楓の書道講座、書の会「かえで」で
お初に小筆で源氏物語を書くという無謀な(!)チャレンジをしました。


林拓鴬先生から、
世界に誇る最古の女流文学「源氏物語」の話を聴いたら
俄然、その帝王学を、人間模様を学びたくなり、
原文にもっとも忠実といわれる漫画「あさきゆめみし」を手にとってます。


冒頭の言葉は、光源氏が仕事でも
恋愛においても好敵手の大臣から言われたセリフ。


現代に生きる私たちの何が苦しいって、
この概念がなかったことではないかしら。


光ばかり求めて、
闇の存在を抹殺した…。


闇は、手にしてみれば闇でなくなるのに、
恐れるあまり、逆に私たちはそれに支配されるようになった…。


いつから私たちは、最上の喜びばかりを求めて、
最上の哀しみを恐れるようになってしまったのだろう…。


恐れに包まれながらも、
それに気づかぬ振りをして
光だけを求めようとしてきた…。


光がまばゆければまばゆいほど、
影は濃くなる。


光源氏が息子に愛について語るシーンがある。


大人になったらおまえも恋をするだろう。
でも恋は人の心から自然に流れでるものだ。
作ったり、よそおったりするのは恋じゃない。
心からいとおしいと思い、
思ってくれる相手を探すんだよ。
そうでなければ恋は決して喜びではないし、
胸にしみるあわれでもない…。


愛の喜びと苦しみについての
偉大な教科書です。


わが子に伝えたいことって、
世の中の歩き方だけではなく、
こういうことだよね。





$起こっている悪いことをすべて自分のせいにしてしまうあなたへ