家庭は、子どもが振舞い方を実験する場 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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さろん楓ふなだまほです。

いつもありがとうございます。



冬休みの最終日。
息子とデートしました^^



山手線の一番前に乗って、
運転席のガラスに張り付いて
「わー、一番前だ」と
電車少年or鉄おたくみたいに喜んだのは、
息子ではなく、実は私。



いや、だって、あの景色好きなのです。



そしたら、
「それがどうしたの?」と
息子に言われました。



…と言われても。


答えに詰まってしまって、
「え~、だって、線路がずっと見える景色、
嬉しかったんだもの。
あなただってずっと大好きだったじゃない」
と、ちょっと拗ね気味に言ったら…。



息子が、
「そう言われたら、
ウッて答えに詰まるよね」
と言いました。



それも至ってクールに、さらっと。



………



「ぼくにもそういうことがあったんだね」



「ぅん」



そんな会話。
そこでおしまい。



誰に何を言われたということはどうでもよくて、
この子が、そういう経験をして
そういう気持ちになったことがある。
それでもう充分でした。



抱きしめたくなったよ。



9歳。
「自分」だけじゃなく「人」が
見えるようになってきているんだね。



「頭隠して尻隠さず」という言葉のとおり
頭だけ隠して、隠れたつもりのかくれんぼをしていた子どもが、



つまり、端から自分がどう見えるかを想定することが
できない自分中心の世界で生きていた子どもが、
こうやって世界が見えるようになってゆく…。




 ★  ★  ★




もうひとつ大事なことは、
家庭、家族とは、
子どもが振る舞い方を実験する場だということです。



自分が言われて嫌だったことを
お母さんに言ってみる。


お母さんも同じ反応をした。
やっぱりこう言われたらそういう気持ちになるんだ。
それでいいんだ。



いわば「答え合わせ」ですね。



ここで「親を試してる」などと
怒ってしまっては元も子もないわけです。



幼稚園や小学校へ行くようになって
外で覚えてきた言葉や言い方、行動を
試してみる。



それがふさわしくなかったら
適切なやり方、言い方を教える。
それが親の仕事です。



我が家はたまたま兄弟姉妹がいないので
これが全部親に向かってくるわけですが、
兄弟姉妹がいれば、そこで実験をやりますね。



実は、兄弟げんかの発端は
そんなところだったりもする。



それが、泣いたり、怒ったりに発展すると
上の子ばかり怒られる。



子どもって言いたいことがあっても
なかなかすんなり言葉にできないものです。



言ってもわかってもらえないと思ったら
言うことをやめます。



私もありました。
小学生の頃。


外で覚えてきた時事評論めいたものを
家で母に言ってみたら、すごく怒られた。



兄とはそういう話をしているのに。
(私にそう聴こえていただけかもしれませんが)



なんで怒られたのか、
理由はわかりません。



怒っている人に理由なんて聞けません。



だから、実は、子どもはなぜ怒られているのか
わからない場合だって多々ある。



そういう「実験」だって勇気がいる。
それに失敗するとやはり傷つく。
失敗し続けると、怖くなる。



「もう、や~めた」となる。
傷つき体験から自分を守るために。



そうやって言葉を飲み込んだ人が
いったいどれだけいるだろう?



私自身、自分の言葉を、自分の声を
取り戻したと思えたのは、
途切れた自分の中の音楽がまた流れ出したと確信できたのは
30代、ACの癒しを始めてだいぶ経った頃でした。



そうしてやっとわかるのです。



あー、それらをすべて失っていたんだな、と。
だからつらかったんだなって。



そういうことをわかって
子育てをしてみると、
実に、面白い&楽しいです。



母親をさせてもらえていることは
なんてありがたいことなんだろう、と。



そういう意味でも
こうしたことを学ぶAC勉強会は、
目下子育て中のお母さん、
これからお母さんになる方、
なりたい方におすすめです。



春からのAC勉強会。
近々ご案内開始です。




さろん楓ふなだまほ の 21世紀のやまとなでしこ プロジェクト 



あれれ、最後、宣伝に結び付けちゃった^^