腐ったみかんの影響力 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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「食べて元気に、食べて体調がよくなるごはん」を作っています。
銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

こんばんは。

さろん楓ふなだまほです。

いつもありがとうございます。


冬といえば、やはりみかんですよね。



さろん楓ふなだまほ の 21世紀のやまとなでしこ プロジェクト 


「あんたはね、みかん箱の中の腐ったみかんなのよ」



昔、とある会社に勤めていたとき、
上司にそう言われたことがあるのです。



進退を、去就を判断しなければならないときでした。
その方も、相当の覚悟で言ったのだと思う。
そして、さすがに退職を決意しましたね。



それが約10年前のこと。



その後も毎冬、みかん箱の中の
みかんの皮がやわやわっとなって
白いカビがあわられそうになると、
やっぱり思い出すのです。



今となっては、もう笑い話なのですが、
実は、今年初めて、その肯定的な評価を
自分に与えることができたんです。



ですから、裏を返せば、昨年までは
乗り越えたつもりでいたけど、
乗り越えてはいなかった、
まだこだわっていた。


笑い話にしてたつもりでしたが
ただ単に自虐的だったということですね。



…腐ったみかんがまわりをも腐らせてしまう。



おそらく、昨年までは
前半の「腐ったみかん」のところに
意識が集中していたのだと思います。



今年、それをすっと俯瞰してみたら、
腐敗の影響力が強さがクローズアップされてきました。



「まわりを腐らせてしまう」という後半部分ですね。



「腐った」「腐らせる」という否定的な動詞に隠れて
本質が見えていなかったのだと思います。



腐らせるものは悪いものと思い込んでいると
そこからは抜け出ない。



でも、腐らせる力とは?と思ったら、
違う世界が見えた。



ああ、周囲に対する影響力があるから、
それが強いからこそ、恐れられたんだ。



その恐れがあったゆえに、
それだけネガティブなエネルギーをぶつけられたんだな。

ということが、すっと理解できました。



確かに、当時の私は、
ものすごい不満を抱えながら仕事をしていました。
その不満を誰彼構わずにぶちまけたりなんてしませんけどね^^
(あっかんべ~)



でも、負のエネルギーって、
いとも簡単に人を結束させてしまいますから、
上司がそれを恐れたのも、
ある意味もっともかもしれません。



そして、
別に、目の前がふさがれていたとも
思っていなかったけれど、
それでも、目の前がぱぁっと開けた感覚が訪れました。



薄い膜がはがれたと言いましょうか。



そして、10年間、毎年みかん箱を覗きながら
自分が感じてきたことの変遷に思いを馳せて、
それを辿ってきた自分を
ものすごくねぎらいたい気持ちになりましたね。



素直に、自分を愛しく思える。



…癒しってこういうことだと思うのです。



そして、癒しをするときに、
相対的、客観的な目線って要らないんです。



比較検討は仕事をするときだけで結構。
癒しのときに他者と比べたら、
誰も前に進めなくなります。



上には上がいますし、
下には下がいます。
比べたらキリがない。



人と比べてたらいつまでたっても癒されない。


いつまでたっても
自分の人生物語の主人公になれないんですね。

それが真の癒しの道だと思っています。



ええと、ちなみにですね、
その上司の方は、私の経歴を知っている方は
想像がついてしまうかもしれないのですが^^
いろいろ変遷があって、
今も変わらずお付き合いさせていただいています。
尊敬する方のお一人です。



でも、よ~く考えてみると、
熟して、熟し過ぎて腐るみかんが「自然」ですネ。



というわけで、腐ったみかんを見たら
どうぞ、ふなだまほを思い出してくださいませ(笑)