カボ吉が生まれるまえ、
僕にも父親としての理想があった。

お腹の中では、妻が音楽を聴かせる。
(ジャンルはクラシックではなく、Moi dix mois)

生まれる前に、天才は2歳までに作られる

みたいな本を読み、

ひよこクラブで成長過程を頭にたたき込んだ。


ミルクの飲み具合や食事などはその知識がいくらか役には立った。



しかし、


1歳を過ぎようとするのに、カボ吉は言語によるコミュニケーションを
積極的に行わない。


個人差はある。


そのくらいに思っていた。


家庭の環境から、


カボ吉は私たち以外の人間とふれあう機会がほとんどなかった。


そのくせ、いたずらは超メガトン級。


とくに、テレビのアンテナ線は本当に気に入ったようで、
ひつこく引っこ抜くことを繰り返す。

仕方がないので、ロープでテレビを固定し

「どうだ、これなら抜くことはできないぞ」

と喜んだのもつかの間、


壁にかけてあったブースターに目をつけ、線を抜き、コンセントを
引っこ抜く。


そんな手の込んだことができるのに、話す言葉といえば、2歳になっても
「カッカー」 はお母さん
「チョウダ」 はちょうだい
「アッポ」  はありがとう
「ニョンモンジ」   ?


といった具合。

一方、3週遅れで生まれた友人の次男、父親に「猫舌だからたべれない」
と、スープを食べる時に言っていたそうな。(^_^;)


もう一つ、カボ吉くんは一人で部屋にいれない甘えん坊。

とにかく私と妻の後を追いかけ回す。

食事の支度だろうが、パソコンやってようが、掃除だろうが、何だろうがくっついてきて
邪魔をする。


仕方なく、カボ吉のテリトリーをフェンスで囲み、食事の支度や妻がお風呂に入るときには
そこへ隔離をする。

テレビを全くみない子だったので、DVDで時間稼ぎということがいっさいできなかった。


とにかく2歳から3歳半にかけては、手のかかるカボ吉くんであった。

このころになると、これやりたい、やりたくない、どれが食べたいなどの会話は大体なりたつと思うのだが、

カボ吉くんはマイペース。


気の短い妻は、度重なる意志の疎通のミスコミュニケーションにグロッキー状態。



これは他人様の力を借りるしかない。


近所の行政センターに行くと、2歳児から対象のカンガルー教室なるものがあることを教えてもらう。


そこでもう一つの障害。


私たち夫婦は極端に他人様とのつきあいが苦手。


とくに妻はママ友などを作る気などなく、
そんなことを要求されるようなものなら死んでしまう。

でもこのままではカボ吉くんが可哀想。


勇気を振り絞り、夫婦そろって参加することにする。


でも、正直浮いた存在。

たまたま私の公休日なので、私は毎回参加する。
妻一人では、絶対に無理だし、
私も、子どもと接するのはそんなに苦ではない。

しかし、20前半から30半ばの主婦に囲まれるのは…辛い。
男性が一人いるだけで、かなり勝手が違うように思う。


たしかに、私を意識するような物好きは誰もいないようであるが、
女だけのバカっ話などは絶対にできないと思う。


私のように子育てにこれだけ時間を避ける家などそうそうないし、
下手すればシングルマザーだっている。


父親とした思ったのは、
男が子育てに参加する、特に0歳児から3歳児くらいのときは、
男性が参加するのにはかなりの勇気と気遣いが必要になる。


妻は公園にカボ吉を連れていけなかったので、
代わりに私が連れていく。

公園にいるほとんどが母親と子どもの組み合わせ。

私の場合、母親が単体で(一組だけもしくは他人同士)であれば、
何も気にせずに子どもを遊ばせられる。

当然カボ吉は、親の心理状態など気にせずに、
誰にでも愛想をふる始末(^_^;)


これが、公園にママ友が群がっているようであれば、
「ここはダメだ、他にいこうか」

と、場所を移動。


その結果、"親子に人気のない公園ランキング”
のエキスパートになった訳で(*^_^*)


とにかく、僕と同じ思いをしている男性が、
きっとどこかにはずで、

もしこのブログ読んでくれていたら、
体験談を聞かせてくれると本当にうれしいです。

公園が苦手なお母さんがいたら、

その気持ちも本当によくわかります。


全ての親がママ友や、公園デビューをできるわけではない。
できなくてもいいんだ!!

って大声で言いたいです。



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葬儀、出産とたてつづけで、
結局北海道滞在は10日
お陰でカボ吉君の様子を少しみることができてよかったが…


それで終わりだったら、どうってことなかったのだが…



帰る日の朝5時


携帯電話が鳴る。


電話は母から。


兄の死亡の知らせ。


僕と3つ違い。



早すぎる。




5日前に電話で話したばっかりだった。



それも練炭自殺だったみたい。




その日北海道、東京、東北新幹線というスケジュール。


今も鮮明に覚えている。






まだあまり詳細を書く気にはなれないです。


ごめんなさい。



妻の実家のこともあり、カボ吉くんと妻はそれから3ヶ月北海道に残ることに。


あっという間の3ヶ月。




人が突然亡くなると、どれだけ多くの事務処理があるかということを知らされた。


部屋の整理も大変だった。


特に冷蔵庫。


中身を容器から出して分別しなければならなかった。



北海道の父のも手伝った。



義母と妹が一緒だったのだが、

二人とも、遠慮なしにビニール袋にぶち込むものだから、

次の日僕が全部分別した。


地元の小学生に見られながら。



兄の冷蔵庫は、その経験が生きた。


きっちり分別し、マジックリンで汚れを除去。

不要品と一緒に帰り道にあるリサイクル屋で処分。


3ヶ月後、カボ吉くんと妻を迎えに行く。


妻がカボ吉を抱いて出てくる。

かなり大きくなった。

柔らかくで、ミルクの臭い。

僕をみてにこっと笑う。

明らかにこいつは僕のことを覚えていた。


そりゃ、生まれて間もなく1時間程対面でせっしていたら、忘れないよなあ。




帰宅後、3人での生活。


妻とけんかばっかりしていた。


兄のことで忙しく、子育ても中途半端。


妻によく
「自分のことばっかりで、少しは私のことも考えて」
って、言われた。

バカだった。
「やりたくて、やってるわけではない」

そんなこと言ってたっけ。

子どもの前でも沢山喧嘩をしてしまった。


カボ吉くんは本当にいたずらっ子である。

ハイハイの時から、なぜかテレビのアンテナの線を引っこ抜く、コンセントに物をつめる。

やりたい放題。


部屋を汚せば、妻はヒステリーになり、
  
意味もなく、最後は「パシッ」  ビンタ

それを僕が、「かわいそうだからやめて」と言う。


こんなときはもっと時間をとって、ゆっくり問題を考える。

夫としては妻の話をとにかく真剣に聞いてあげる。


今のお母さんは大変です。


全て一人でしなければいけない。


信用できる人が周りにいない場合、


力になれるのは旦那さん。



とにかく話を聞く。



それが一番大事です。



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カボ吉(男の子)はこうして生まれた。

体重 2580G

28日早産としては適当なサイズ。

しかしあの日は本当に異例ずくめだった。

その病院には分娩室が3つあり、
その日はフル稼働であった。

カボ吉が生まれた後、

先生はへその緒と妻の処置をし(大事なところが少し切れた)、

あら~~~~~~~~


さっさと別の分娩室へ


カボ吉くんは、歯医者さんで使っているライトがついた台の上に乗せられた。


「先生、手があいたら来ますので、それまでこの台の上でお父さん、お子さんを見ててください」


見てろって(((( ;°Д°))))

ベッドを運ばされ、

お産を見ただけで十分だろうが ヽ(゚◇゚ )ノ

って、分娩室はかみさんと、僕、そして、台の上のカボ吉。

まずは、連絡しなくては…

ポケットから携帯を取り出し、まずは義母に電話。

「無事生まれました」

「おめでとう!」

あら、もうちょっと興奮なさるかと思ったら意外と冷静。

実は、お昼過ぎに義母がお弁当やお茶を差し入れしてくれた。

長期戦を睨んで、夜食にする予定だったのだが……

まあ、1時間以内に来てくれるだろうから、そうしたら売店で写るんデスを買ってこよう。

なにしろ葬儀のための訪問だったので、デジカメなど持ってきていなかったし。


台の上のカボ吉、
バタバタと動いている。

生まれたばかりだと、目は見えていない子が多いそうだが、

もう光を感じている様子。

体の色もピンク色。

でもどっちに似ているのかわからない。

ある本で、生まれた直後は体液などで起こる窒息に注意とあったのを思い出し、

鼻と口の様子を注意深く観察。


そんなこんなで先生がやっと来た。
母子の様子を記録し、あとは看護婦さんが説明するとそそくさと出て行く。

まあ、病気ではないのだから(;^_^A

そして、義母と妻の妹が到着。

僕はカボ吉を二人に任せ、売店へ走る。

写るんデスゲット ('-^*)/

分娩室に戻ると、

「お腹がすいたよ~」

と、わが妻。

「そういえば、お弁当あったよね。」

控え室においてあった、ボリューム満点のカツどん&うどん弁当を選び、

「おきられないから食べさせてよ!」

いいのかよ、ここ、一応分娩室だし(^▽^;)

妻の口にカツを運ぶと、ペロッと一口。

5分かからないで弁当完ビックリマーク
食(;^_^A

そういえば昼のラーメンは僕が食べたんだっけ。


そして記念撮影。

このときはどちらにも似ていない。

妻はあまりかわいいと思わなかったらしい。

後で話していたが、ミルクを飲ませるとき、

他の赤ん坊を持っていこうとして、

「こっちがあなたの子です」

と、連れてこられたカボ吉にガックリしたとか…



入院部屋は4名1室、

病院の方針で、赤ちゃんはお母さんの横に置かれる。

当然、4人の赤ちゃんがそれぞれの機嫌で泣くので、

お母さん達は寝不足となる。


それはまだ耐えられる範囲であったが、


我々の向かいのベッドには、
3人目の出産を終わったばかりのベテラン骨太ヤンキー母ちゃんが陣取っていた。

この人、本当に自分の部屋であるかのような振る舞いをされる。

昼間は遠慮なく、自分の上の子たちを病室で遊ばせ、

訪問者と会うのもいつも病室。

しゃべる声はやたらでかい。

そのくせ、カボ吉が夜鳴きをすると、

「ちょっと、なんとかなんない!!!」

と、おもいっきりプレッシャーをかけてくる。

これは程よい頃に一発かましてやらなければと思ったりしたが、

たぶんこの手は逆切れされて終わりだろう。

「これじゃあお前が参っちゃうから、個室開いてるか聞いてくる」

ナースステーションに行き、個室の空きがあるかどうか聞くと、

「準備ができ次第いつでもどうぞ」

案内されたのは、30平米あろうかという個室。

さすが北海道、病室もでかい。

もちろんバス、トイレ、ソファーもついて1泊7350円也

ここならいざとなれば僕も泊まれるし。


さよーならヤンキー母ちゃん!

このご時勢、3人も生んだあなたを僕は尊敬しております。


本当に快適!!



世の男性諸君!

個室は本当におすすめです!!!



費用はかさみますが、こんなときくらい贅沢しましょう!!