サクランボの白い花咲く庭
てっぺんを流れる白い雲の如く
フタリは遠くへと旅立ってしまった
誰も住まなくなった家には
思い出だけが詰まっていた
綺麗に手入れされた庭
大切に使い込まれた物置の大工道具
必ずつまずいた2階への階段・・・
フタリの時間は止まったまま
ひとつひとつ
目に焼き付けてゆく
来年の今頃には
思い出は
胸の中にだけ。

「 憂い 」
むかしの人の詩にありました
君看よ双眼のいろ
語らざれば憂い無きに似たり
憂いがないのではありません
悲しみがないのでもありません
語らないだけなんです
語れないほどふかい憂いだからです
語れないほど重い悲しみだからです
人にいくら説明したって
全くわかってもらえないから
語ることをやめて
じっと こらえているんです
文字にもことばにも
到底表わせない
ふかい憂いを
おもいかなしみを
こころの底ふかく
ずっしりしずめて
じっと黙っているから
まなこが澄んでくるのです
澄んだ眼の底にある
ふかい憂いのわかる人間になろう
重いかなしみの見える眼を持とう
君看よ双眼のいろ
語らざれば憂い無きに似たり
語らざれば憂い
無きに似たり
・・・ 相田 みつを ・・・
今回は、相田みつをさんの言葉
皆さんに届けたい
「 優しさ 」の奥深くにある
「 憂い 」の澄んだ眼
ずしりと響きました。
相田みつをさん、ありがとうございます。









