ある昔からの女友達に母乳を飲ませてもらう夢。
ここはどこだろう?
僕の家のような、知らない家のような よくわからないどこかのリビング。
部屋には僕と、その友人と。
隣の部屋では、先日生まれたばかりの彼女の子供が寝息をたてている。
他に物音は聞こえない、昼下がりのひと時。
「左胸の方が出やすいから左胸から飲んでね?」と彼女は言った。
着ていたセーターをまくりあげ、白い乳房を露わにする彼女。
久々にみる彼女の乳房は、僕の知っているそれよりいくぶんふっくらとしていた。
そして初めて口にする母乳の味は ―といっても誰もがかつて生まれてすぐに飲んでいるわけだが― 想像していたよりも薄味でほんのり甘い香りがした。
(母乳はマズイって聞いてたけど、全然おいしいじゃん)
吸いつき方が悪かったのか初めのうちは少しずつしか出てこなかった彼女の母乳だが、そのうちにどんどんと溢れだし、しまいには僕の口の周りは彼女の母乳でビチャビチャになってしまった。
ハァハァハァッ…
口がふさがってるから嫌がおうにも呼吸が荒くなる。
ハァハァハァッ…
ぬるいミルクの香りに包まれてだんだんと頭がクラクラとする。
一心不乱に母乳を吸い続け、なんだか彼女の赤ん坊になったような不思議な感覚。
しかもそれでいてひどく興奮しているのも間違いない。
僕は彼女の乳を強く噛んだ。
口に広がる鉄の味。
僕の口から零れていく液体は
ミルクの白に混ざった鮮やかな赤色。
世界が回る、クルクルクル。
彼女は何か囁いた、ケラケラケラ。
歪むリビングの風景。
ここはどこ?
隣の部屋からは赤ん坊の泣き声。
ケラケラケラケラッ……!!
乳首に吸いつくのをやめても溢れだすのをやめない母乳。
足元一面に広がる赤と白の水たまりの中で
僕のソレは完全に勃起していた。
―― 目を覚ますと、口の周りがヨダレでビチョビチョになっていた。 (了)