首都アンマンからバスで4時間。
窓を開ければ、砂の混ざった風が吹き付ける。
日本とは違う風。
強くて、乾いてて、砂の多い景色によく似合う。
目の前に現れてきたのはワディラム砂漠。
今晩はここにテントを張る予定。
昼には赤い砂が太陽に照らされ、
夜には空一面に星が浮かぶ。
そんな土地で巡り合えた人。
動物を操り、衣装や茶を売りながら砂漠を行き来するベドウィンという民族。
車で訪問者を案内しながら、随所にある岩窟や遺跡、ワディラムの自然を守る男性。
私たちが出会った人は、皆それぞれの道の上で、それぞれの思いを抱えてた。
アンマンへと戻るバスで思ったこと。
生きる道が決まるのって、まるで縁に従っているみたいだ。
人の生き方はそれぞれで,
それこそ砂漠の空に浮かぶ星の数ほどあって、
その中で自分が行き着くものは一つであって。
縁あるものに引かれるように
いつしか自分の行き方を決めていく。
だから自分の選択が最高のものであるよう願わずにはいられない。
散々迷って一つを取って、
やっぱりあっちにすればよかったって思うのは嫌だ。
私もあの砂漠の民たちのように
あの選択が最高だったって、自分の生きる道を誇れる人になりたい。
砂漠の風が強く熱く、私の体を吹き抜けるようだった。
【文責 マネジメント局7期 浅野千咲】