"SHAKE SHAKE!" | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

もちろん振っても意味がないことは知っている。
でも、ただ待っているだけじゃつまらないし
なにが起きているのかわからないから
振ってみる。
魔法をかけるみたいに。
始めは怪訝そうな顔をしていた子供たちもそれが現れた瞬間笑顔がはじける。

今回の旅のため、チェキと100枚のフィルムを買った。
撮ったらすぐに写真が出てくるインスタントカメラだ。
きっかけは去年の物乞いについてのディスカッション。
―物乞いにお金をあげる?あげない?
様々な意見の中に
「何か他のものをあげる」
というのがあった。
たとえば、あめ。チョコレート。そして写真。
その時チェキを持っていこうと思った。

でも、写真なんてもらってくれるのだろうか。
お金なら好きなものが買えるけど、写真じゃ買えない。
お菓子なら少しは腹の足しにはなるけど、写真じゃならない。
単なる自己満足なのか。
どちらにせよ、行ってみなければわからない。

そんな不安があって、最初は撮れなかった。
チトワンに来て、あまりに雄大な自然が私の感覚を良い意味で麻痺させてしまったのか
宿の近くの民家や孤児院に行って、たくさんの写真を撮った。
写真が出てくることに驚き、喜んでくれる彼らを見て私もうれしくなる。
ついに、物乞いの子も笑顔になってくれる。
友達まで呼んでくる。
子供だけじゃない。大人だって喜んでくれる。
ただの目隠しにすぎないかもしれないけれど、
みんなが笑顔になれる魔法の時間だった。

やっぱり、来てみないとわからない。
ただ待ってるだけじゃつまらないし
なにが起きているのかわからないから
旅に出る。
魔法にかかるかもしれない。

【文責 渉外局1年 竹崎奈津子】