中東スタツアが始まり、イスラエルに入国して、もう4日目になります。
街並みや人々の雰囲気にも慣れ、ホステルから旧市街までの道だけでなく、エルサレムの土地勘もなんとなく分かるようになってきました。
とは言っても、毎日数えきれないほどの発見や驚きがたくさんあります。
そのなかでも、日々様々なものに触れて私が強く感じているのは、自分がいかに無知であるかということです。
“なぜキリスト教の人はお祈りしたあとにろうそくを立てるのだろうか?”
“嘆きの壁は、なぜ嘆きというのだろう?その背景には何があったのだろう?”
“ナチスドイツはなぜユダヤ人をここまで排除しようとしたのか?”
これは実際に私たちが訪れた聖墳墓教会や嘆きの壁、ホロコースト記念館で私が実際に疑問に思ったことです。
ただ街を歩いているだけでも
“ユダヤ人の男性はなぜ髭やもみあげを長く伸ばしているのか?”
などいくらでも疑問は浮かんできます。
この世界にはまだまだ自分の知らないことがたくさんあって、でも普段の日常を過ごしているだけではそのこと自体にもなかなか気づけません。
現地を訪れてみて初めて見えてくるものに気づいて考えることができるのがスタツアの良いところだと思います。
でも無知であることは悪いことではないと思います。
新しいことを知る喜び、そのことについてもっと知りたいという気持ちが自身を豊かにし、周りの人々に情報や知識を共有するきっかけになるからです。
また一方で、現地に来る前に読んだ本から得た情報や、世界史で勉強した知識が目の前の世界に広がって、現地でくらす人々の生活に刻み込まれているのを見ると、あらかじめ自分がしていた理解がより深まっていくのも感じます。
日本では“テロ”や“危険”といったイメージが先行し、よく知るきっかけのない中東について
今まで知らなかったことを知り、
自分が持っている知識を、現地の状況を見てさらに深め、
一つ一つの事柄をしっかりと自分の中に刻み込んで
よりたくさんのことを“Learn”してくるスタツアにしたいと思います。
【文責:PM局 1年 池内みなみ】