世界は脱原発へ | 学生団体S.A.L. Official blog

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最近話題の脱原発。
あなたは世界のエネルギー問題についてどれだけのことを知っていますか?



ご存知の通り先進国の経済や生活は、化石エネルギーに依存しています。
ですが、化石燃料は何億年もかかってつくられた有限の資源です。
化石なんてすぐできるものではありませんよね?
使いすぎればなくなるのは当然のこと。
なのに消費だけが年々増加していく…。
途上国も経済拡大をめざし、枯渇がさらに早まることは確実になってきています。



化石エネルギーへの依存による問題は枯渇だけにすぎません。
消費することによって二酸化炭素排出量が増加し、地球温暖化が進行、異常気象、海面上昇、洪水、食糧不足、環境難民増加など深刻な問題が発生するという事も考えられます。



このような現状を前に、わたしたちは化石燃料に頼るのをやめる選択を迫られました。
化石エネルギーに代わるエネルギー。
それが原子力エネルギー……だったはずでした。



原子力による発電は二酸化炭素を排出しません。
安全で気候変動にも対応でき、エネルギーの安定供給に貢献すると評価されていました。
けれどもチェルノブイリ、スリーマイル島に続いて福島での原子力発電所の事故。
安全神話は壊れ、原子力離れの流れが世界中に押し寄せました。



現在、原子力への不信感の増加とともに、風力、水力、太陽光、地熱など、再生可能エネルギー発電への注目が高まっています。
規設備投資もアメリカやドイツの他に、中国、ブラジルなどで急増。
特に中国は風力で世界一、自然エネルギー全体でも世界一の発電容量を持つようになっています。
118カ国を超える国が、自然エネルギー政策を打ち出しています。



長く「原子力重視、再生可能エネルギー軽視」傾向だった日本も、変わるときが来ているのです。
頻繁にデモも行われているようですが、ただ否定するのではなく、代替案を提示し、原子力発電がなくても日本はやっていけるということを主張すべきではないでしょうか。



世界は脱原発に動いています。
世界31か国で運転中の原子力発電所は435基。日本はアメリカ・フランスに次いで第3位です。
すぐにはなくならないかもしれませんが、
いつか原発がなくなることを目指して、今は一人ひとり出来ることをしましょう。



環境問題は誰もが知っています。
海面上昇により沈んでしまう島があることも、食糧不足が起きていることも、知ってはいます。
知ってはいても、どこか、実感がない人も多いのではないかと思います。
皮肉なことに、あの地震があって日本人は本気で節電へ動き出したといえるでしょう。
節電が救うのは日本だけではありません。
まずは今年の夏の節電からです。
電気をこまめに消す、コンセントを抜く、エアコンの設定温度を高くする、多少はうちわで我慢する。
その心がけ1つで何か変わるはず。






拙い知識で色々と間違えもあるかも知れませんが、ご容赦いただけると幸いです。


【文責:広報局1年 渋谷弥沙】