音楽のメッセージ性 | 学生団体S.A.L. Official blog

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音楽学校に通う友達と話した話題である。
彼は音楽という媒体によって世界に発信をしようとしているものがある。
それはロックを知らない国へ行ってロックを伝えること。
そのロックに感動した人たちが自分の思想を音楽を通して伝える。
そしてロックを未来永劫、伝えていくというものである。
僕はこれを聞いたとき、音楽とは1つの思想で芸術であることだと再確認した。


最近は音楽を聴く機会が非常に増えた。
テレビを付ければBGMは流れ商店街を歩けばその季節にあった曲が流れたりする。
私たちはそれを常識のように捉え、あまり気にも留めず音楽を聴くというよりも耳にたまたま入ってきたような感覚でいることもしばしばある。
私は、このように音楽がより身近になるにつれて音楽が軽視されてしまう危険性があることに気づいた。
通勤中に音楽を聴く、という行為が一連の習慣となり、「とりあえず何かを聴いておこう」という気持ちになってはいないだろうか?


私は今年の春にカンボジアに行った。
カンボジアにはロックが無かった。
ロックが国民にまで浸透していないのである。
ロックを知らないというだけで、音楽を通して伝える範囲が狭くなるとしたらもったいない気がしてならない。
このロックが世界に発信するツールの1つになるかもしれないからだ。
そして、それを世界の人々が聴いて共感できれば素晴らしいことだと思わないだろうか?

日本も含め、世界にはそのようなメッセージを含めた音楽が数多くあるはず。
私たちはもっと能動的なリスナーになり、音楽がもつメッセージ性を感じ取ってみてはどうだろうか?
自分のよく聴く曲でも耳を傾けたり、海外の曲を色々聴いてみたり…。
そうすれば自分の世界観が広がるかもしれない。

【文責:広報局1年 金森 祐紀】