2012年 春インドスタディーツアー バラナシ | 学生団体S.A.L. Official blog

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私達はバラナシで一週間をすごし、鉄道で18時間程度離れたプリーへやってきました。
はじめてのスタツアとはじめてのインドは消化しきれないほどの刺激でいっぱいです。

バラナシでの最後の夜、ゲストハウスの屋上でごはんを食べていると少し酔っぱらったフランス人の女性にはなしかけられた。
彼女はデリーの大学へ通っていて、春休みを使って家族とインドを旅行していると話していた。
なぜインドで大学に行きたいと思うほどこの土地が好きなのかをきくと彼女はこう話してくれた:

一言で言えば「freedom」
インドでは行き先を決めず思うがままに散歩をすることが楽しい。
絶対にどこかで出会いがあり、気づきがあり、冒険が待っている。
焦っている自分を見て、インドの人々は「まぁ落ち着け」と癒してくれる。
私はこんな自由でマイペースなインドが大好き。

このインドドキュメンタリープロジェクトを通して「なぜ?」という疑問を問うなか、様々な生き方を持つ方々の話を聞くことができた。
実に十人十色でそれぞれの生き方に確信を持ち、自らの道を築き、進んでいる。

dance to the beat of your own drum という言葉がある。
小学校に入学し、中学校高校へと進み、大学に入学する。大学で4年間を過ごし、卒業すれば就職する。
私の中ではこの選択肢以外考えたことがなく、この一連の流れが当たり前のように考えていた。
1週間という短い期間での様々な出会いを通して私は一人一人に大きく衝撃をうけ、たくさんのことを学んだ。
しかし、この人々は決して私が当たり前としていた道を通っているわけではなく、この言葉のように、自分で自分のビートをつくり、それにのって踊っている。
生も死も、人々の欲や感情も表面に押し出されているバラナシに滞在し、この言葉の意味が自分の中で深まった気がする。
この土地が人々を素直にすると同時に自由な人を惹きつけているように感じた。

1年 林ちさと