伝え上手への道 | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

こんにちは、広報局2年の久保七生です。


気がつけば2010年も残すところあと少し。
毎年毎年この時期になると、1年の短さに気づかされます。


私事ですが、今年1年は”伝える”ことの難しさを学んだ年でした。


例えば、自分の考えを相手に伝えたいのに上手く言葉に出来ず、また出来たとしても自分の考えそのままを相手に伝えることが出来たのか曖昧だったり…その度にもどかしさばかりが募ります。


当たり前のことですが、どの場面においても”伝える姿勢”とそのための”伝える準備”が重要だということに改めて気づかされました。


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そして、今年の夏に挑戦したインドでのFocus on myself。
(プロジェクトについて詳しくはhttp://sal.seesaa.net/article/162218815.htmlまたhttp://sal.seesaa.net/article/162873344.htmlをぜひ見てください!)


わたしたちから、そして子どもたちからお互いに「写真」を使って”伝える”ということに挑戦しました。


わたしたちFoMメンバーは日本で撮影した、日本を象徴する写真を見せながら国の紹介をしました。
紹介に使った写真は、何を子どもたちに知ってもらいたいかを念頭に置きながら一枚一枚選んだものです。


自分が撮影した写真とメンバーが撮影した写真を見比べると、確かにそれも日本の文化のひとつだよね、と思うようなものが多くあることに驚きました。
例えばその写真の中には、桜や雪化粧をした富士山といった日本の四季を象徴する写真だけではなく、きれいなネイルアートの写真などもありました。


そうやって”伝える”準備をして訪問することが出来たので、インドでは子どもたちの反応を伺いながら私たちなりの方法で子どもたちに伝えることが出来たと思います。


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何か上手く思うように伝えられないときの大半は、自分もそのことについて十分に理解できていない時が多いのではないでしょうか。


『伝える力』の中での池上彰さんの言葉によると、「自分のわからないことは相手に伝わらない。他人に教えるつもりで調べることを心がける。まずは<自分が知らないことを知る>。謙虚にならなければ、物事の本質は見えてこない。自分は知らないことだらけという自覚をもつ。」とのこと。


そう言われてみると、確かに個人間で上手く思いが伝えられないときは自分の気持ちや考えの整理がつかないうちに相手に伝えるという段階に移ってしまっていることが多いように思います。


”伝える”、その毎回に謙虚になることはすごく難しいことです。
でもそう心がけることでちょっとずつ、だけど確実に伝えられないもやもやとおさらばすることができる、そんな気がします。


来年は今より伝え上手になるため、謙虚になることを忘れずに。
そんな風に残りの2010年も過ごしていきたいなと思います。