カンボジアプロジェクト 4,5日目 | 学生団体S.A.L. Official blog

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こんにちは、はたちこうたです。

プロジェクト四日目の昨日、バサックスラムの子供たちが宿題として写真撮影を行っている間、僕達はプノンペンから車で3時間ほどの小さな村、プレイクラン村へ井戸掘り体験をしに訪れました。

村は思っていたよりもウルルン的で
まわりには永遠と田んぼが広がり、
牛や豚、鶏があちらこちらを闊歩しています。

まわりには車も入れないような泥道もあり、
主な交通手段は自転車かバイク。

そんなプレイクラン村で行われている井戸掘り事業は、
村にある井戸掘り業者に、NGO MAKE TEH HEAVENさんが委託する形式で進められています。

井戸がない家庭では、雨季に貯めた雨水や、溜池、3,4キロ離れたところにある井戸まで水を取りにいかなくてはいけないようで、
そのような状況を打開すべく、1日に1基のペースで、
最終的には、2,3軒に1基の割合で井戸を設置することを
目標にしているそうです。


突然のスコール(大雨)のため、僕たち自身はあまり井戸掘り体験をすることはできませんでしたが、雨宿りにお邪魔したそのお宅では、みんなにこやかに、そしてあたたかく僕らを受け入れてくれました。
子供たちはめったに見ない外国人に少し緊張気味でしたが、村人の人と一緒に、文字通り一つ屋根の下で会話をすることができたのは、とても貴重な経験だったと思います。

夜、泊まらせていただいたのは、村の小学校の校長先生のご自宅でした。
電気、水道、無論ガスはなく、夜になると車のバッテリーを遣って蛍光灯を灯しています。シャワーもないので、屋根のないバスルームで椰子の木を見ながら水浴びをして、体の汚れを落としました。

村の夜はとても早く、9時には就寝です。
日本、そしてプノンペンよりも星はずっときれいで、
虫の音に囲まれながら、蚊帳の中で、一晩を過ごしました。


朝起きるとすぐに近所のカフェまでバイクで向かい、
寝起きのアイスコーヒーを一杯。

ちなみに、カンボジアのアイスコーヒーは日本と違い、
砕いた氷に練乳、そしてブラックコーヒーを混ぜたもの。
途中まで飲み終わったら、そこにジャスミンティーを加えるのが乙だそうです。

さて、スタディツアーというよりもウルルン滞在記のような二日間でしたが、いろいろなことを考えさせられる二日間でもありました。

プレイクラン村の人たちは、決して便利な生活を送っているとはいえないかもしれません。
しかし、村のひとたちはみんな、あんなに幸せに、楽しく生活しているのに、
便利なものだけに囲まれて生きている僕らは、なんでこうも文句をいい、悩み、そして落ち込んでしまうのでしょうか。
便利や、幸せや、楽しさの基準は、いったいなにをもって富むというのでしょうか。

そんなことを考えながら、先ほど無事プノンペンに帰宅。
これから子ども達の絵日記と写真の現像を行い、
その後現地の孤児院に向かう予定です。

子ども達の宿題の成果が楽しみです。