カンボジアプロジェクト  最終日 | 学生団体S.A.L. Official blog

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こんばんは!奥田綾香です!
とうとう今回のプロジェクトの最終日がやってきました。



今日は朝にMAKE THE HEAVEN CAMBODIAの代表スタッフの方と通訳さんと待ち合わせ、車でバサックに向かいました。

前日に現像して整理をした写真を持っていき、現地でそれぞれのテーマに選んだ写真の意図、撮った感想を全員分確認していったため、随分時間がかかってしまい、残念ながら当初の目標の一つとしていた“自分で撮った作品の発表”を行う事まで行き着くことはできませんでした。


しかし、その事も気にならないぐらいの素晴らしい写真を子供達は撮ってきてくれました!!


たとえばテーマの一つである“自分の好きなもの”を取っても、友達と遊ぶことだったり、生きるために大切なご飯であったり、美しさが溢れるカンボジアの自然であったり、一つ一つの作品が子供達の日々感じるていることが素直に現れたものばかりでした。


今回の作品のいくつかは、帰国後にホームページにアップしますね!




それにしても、振り返れば今回のプロジェクトでは本当に濃厚な日々を過ごすことができたと思います。


また、その中で様々なことを深く考える機会を得ることができました。


例えば、今回の企画のそもそもの在り方について。



やはりこういった活動をしようと思うと、どうしても現れてしまうのが“私たちの上からの目線”だと思います。

これは、カンボジアに出発する前にも悩んだことでした。


“貧困地域の人たちに何かをしてあげよう”

“彼らにこういう機会を与えてあげよう”


確かにこれは相手を思いやる優しさが動機となっていますが、その根底には“生活水準においての上下差の概念”があるのです。


これはMAKE THE HEAVEN CAMBODIAのスタッフの方もたびたび仰っていました。


「普段、私たちは支援という形でバサックの人々やプレイクラン村の人々の生活の中に携わらせてもらっているけど、それ以上に私たちがそこの人々はから優しさや心の豊かさ、暖かさをもらっているんだ。」


まさしくその通りで、私たち自身も今回の現地の人々との触れ合いの中でとても大きなものを得られました。


さらに、他のスタッフの方でこのように仰ってい方もいらっしゃいました。


「日本での生活に慣れてしまっている私たちにとっては、スラム街やその他もろもろの貧困街とラベルを貼られてしまっている地域での生活が貧しいものに見えてしまうけど、彼らにとってはそれが普通の生活であって、今のままでも決して不幸なことじゃなく、いつもの幸せな日常なんだ。その中に私たちの生活水準を無理やり組み込もうとするのは、ただの私たちのエゴじゃないかと悩んでしまう。」



これらのことは悩み出したら尽きることがないことかもしれません。

それでも私たちがこのような活動をしていく上では、決して忘れてはいけないことです。


何が正しいことなのか

何が間違ったことなのか

本当に相手にとって良い活動なのか


それらを定義してしまうのはとても難しいことです。

むしろ定義してはいけないことなのではとも考えてしまいます。


この答えをだすにはまだまだ時間がかかりそうですが、これからもこの疑問を決して忘れずに、これからの活動をしていきたいと思います。



最後に、今回協力して下さったMAKE THE HEAVEN CAMBODIAの方々

そしてこの企画を日本で支えてくれているメンバーのみんな

そして今回の企画を一緒に行ったメンバーのみんな



この全員の協力がなかったら今回の企画は成立しえなかったと思います!

本当に心から感謝、感謝です。
ありがとうございました!!


まだ日本でワークショップ、9月のカンボジアの再訪問がありますが、よろしくお願いします!!