幸福について | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。



はじめまして、広報1年の山田茜です。
ブログ初投稿になります、よろしくお願いします。



あなたにとって幸せってなんですか?
という問いには、十人十色の答えが返ってくるでしょう。

あなたは幸せですか?
という問いには何人の人が「はい」と答えるのでしょうか。



先月の14日、米紙フォーブスが、アメリカの調査機関ギャラップが発表した「世界で最も幸せな国」のランキングを掲載していました。


こちらが世界155カ国・地域を対象に行ったランキングのページです。
http://www.forbes.com/2010/07/14/world-happiest-countries-lifestyle-realestate-gallup-table.html



上位1位から4位は全て北欧の、
デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン。
これらの国は、国民の基本的ニーズが満たされ、
また手厚い社会保障などで、心理的な幸福感が強いのだそうです。


このランキングを見るときに一つ気がついた事。


みなさんは、このランキングの一覧表、最後まで見ていますか?
私は正直、見ていませんでした。
日本が何位であるか探し、見つけ、
「あ~81位。こんなに低いんだ」と思い、なんとなく納得して、ページを閉じていました。


でも大切なのは、日本より上の国を見上げて、羨ましがるのではなく、
日本より幸福度が下と示されている国に、思いを馳せることでもあるはずです。





「何かを得た、あ、幸せ。
でもなにか物足りない、あ、あれだ!
あれを得なければ幸せではない。あれが欲しい。」

私達の生活はこの繰り返しといえます。
今以上の幸福を見てしまいがちです。

心の欲求のために、生活をそのレベルまで適応させようとする。



私達より生活水準の低い、途上国の人たちは、
その逆の考えを持っているのではないでしょうか。

もしかすると、彼らは、もう十分幸せなんだろう、
と感じているかもしれない。

彼らは、生活に心を、順応、適応させている。

これでいいのでしょうか。


私達は夏の暑さに苦しみ、「死にそう、水が飲みたい」
なんて簡単に口にしてしまう。
私達はすごく辛いことのように感じますが、
途上国の、飢餓に苦しむ人たちとって、そんなことはもはや不幸ではなく、日常。
逆にいえば、私達は簡単に冷たい水を手にすることが出来る。
私達はそれが当たり前だと思いますが、
彼らにとってはそれが大きな幸福。



「日常のすべてに感謝を」とか、
そういう大げさなことではなくてもいいから、
もう一度「変わらない幸せってなんだろう?本当の幸せって何?」
という部分から考えていかないと、と改めて感じました。

私達S.A.L.が日々活動することで、同じ幸福を共有できたら、
「あなたがまだ知らない幸福がいっぱいあるのだ」ということを教えられたら、またたくさんの人たちから教えてもらえたら
それは本当に素敵なことだと思います。
そしてその幸せの共有が「一瞬」で終わらないように、
消えないように願い、活動し続けようと思います。