食欲の秋に | 学生団体S.A.L. Official blog

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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

こんにちは、
広報局2年の冨吉香穂里です。

食欲の秋ですね。
大学の銀杏の木が黄色くなって、秋を感じる今日この頃です。



そんな季節に今回は、最近見たDVD「いのちの食べ方」
(http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/)を紹介します。


このDVDご存じでしょうか?


ミニシアター系で放映されていたため、大々的には広告などに出ていなかったものですが、
いくつかの映画賞にノミネートされたりして、一時話題を呼んだものです。


初めに内容を紹介します。
日ごろ食べているお肉や魚、野菜などの生産、解体(前者2つの場合)工程が紹介されるドキュメンタリー形式になっています。内容的に少しエグイ…と思う方もいるかもしれませんが。
(ドキュメンタリーの割に解説やナレーションが少ないので、上記の参照URLと併せてみるとわかいやすいです◎)

まさにDVDに出てくる言葉を借りれば、「料理のレシピ」ではなく、「食材のレシピ」を紹介するものです。


普段食べているものって、一体どこで、どんなふうに作られているの?
スーパーで売っているお肉や魚は、どんなふうに解体されるの?
そんな疑問をもとにできたDVDです。



この作品を見て、
BSEや鳥インフルエンザ問題があり、食の安全が叫ばれる中で、
私自身、「安全・安全」と言いながらも、実際に食べているものが、
どこで、どんなふうに作られたのか知らない、という現実に気付きました。

DVDに出てくるのは、ほとんど外国の農場や工場だから日本とは違う、と思ったけれど、
自給率がこのまま下がり続け、輸入製品への依存が高まれば高まるほど、
このDVDに出てくる食材との関わりは大きくなることは間違いありません。



世界の食欲を満たすために、より効率的で、低コストで、
いかに動物を商品・製品として生産し処理し運ぶか…、
資本主義がありありと見られます。


個人としては、壮大な世界市場の中のちっぽけな存在にすぎないけど、

それでも知ろうとすれば見えてくるものがあります。



食べること、は人間誰にとっても欠かせません。



だからこそ、食を切り口に国際問題、世界の食事情を考えてみると、
さまざまなことが見えてきます。


そんなことを考えさせてくれる、まさに食欲の秋に相応しい作品でした。

※YouTubeで「いのちの食べ方」と検索すれば、ショートムービーが見られるので、興味のある方は参照してください◎(http://www.youtube.com/watch?v=EmZk-Lwl2Uk)