ごきげんよう、ざらめの雨です。
ゆる言語学ラジオのお二人が書き下ろした『言語沼』を読んでいる(読み終わった)ところです。
というか、月曜日の夜寝る前に読んでいたんですよ。
その晩は、最終章である第6章をさくさくと読み終えて、堀元さんの後書きを読み終えて、水野さんの後書きを読んでいる途中で、
「あら?これ読み終わったら終わり!?」
ってことに気づいてその瞬間その場で本を閉じて寝ました。
なんかねー、読み終えるのが嫌だった。
すごく楽しい本だったんです。
そのまま読み終わるのが嫌で、心の準備が必要で。
とはいえ、そんなに引っ張らず翌日の火曜日には読み終わるわけですが……。
とにかく面白い本でした。
1番面白かったのは「ぷぢぃぱらのぷぴちょ」の話。(→p.117)
これ、中学のときの授業で国語の先生が話してくれて知ってましたし、ゆる言語学ラジオの本体で聞いたこともあるんですが、本の中で文字で見たときのインパクトがすごい!!
音声で聞いてもあんまり違和感ないんですが、平仮名で書いてあるとヤバいです。
あ、これ「藤原不比等(ふじわらのふひと)」さんの当時の読まれ方だそうです。
印象がずいぶん違いますよね?
ほかにはドクヂワワの話も面白かった。(→p.72)
音象徴の話なんですが、挿絵の毒々しいチワワが可愛かったです。
二人の対話形式になっていて、サクサク読めます。
未読の方、ぜひどうぞ。
確かに言語学の面白さを感じることができると思います。
さて、『言語沼』の話はこれくらいで動画の感想に行ってみましょう☆
●研究者の人生を変えた「どフェチ論文」を聞きました。
2026/01/27配信
プロジェクションを教えてくださった、久保(川合)南海子先生のお話。
特に研究者人生のスタートとなった論文を中心にとりあげた話となっています。
ざっくり記憶に残ったエピソードと感想を書きます。
ネズミから猿へ、実験心理学者としてのアイデンティティ
久保先生は、大学生のときに所属していた研究室でネズミを使った実験をグループでやっていたそうです。
足かけ3年、先輩方からデータを引き継ぎながらその結果をまとめ上げる3年目がちょうど4年次卒論シーズン。
事前に分かってはいたことだけど、進級して4年生になったときに担当してくれていた指導教官が定年退職。
やってきた新しい先生が、フィールドで猿を研究している人でした。
新しい先生はネズミのこともよく知らないし、動物実験のノウハウもない。
「一緒に勉強しましょう!」という頼もしい(?)言葉とともに卒業研究に取り組む日々がスタート。
動物実験は、実験の時間やデータ分析の時間以外にも、動物の世話や実験の設計に合わせた道具の作成など、やることが多くて大変です。
思ったように結果がでないこともあったでしょう。
新しい先生は分野は同じ動物(心理)学でも、研究対象も手法も指導できるレベルではないし、ストレスフルな毎日の中で「データがなかなかとれなくて徹夜で実験しなきゃいけないんですよぉ~」と適当に盛って喋ってしまう久保先生含むゼミ生たち。
若い指導教官は、「それはよくない」と事務に相談・申請して宿泊許可をとりました。
あれれ、いつの間にそんな話に??
「先生、それいらないです……」
と言ったところ、指導教官は激怒。
(当たり前だと思う)
許可をとるのってとても大変だったみたい。
ということで、実際には実験しないんだど、許可をとった2日間大学に泊まり込むことになり暇なので卓球していたそうです。
動物実験ってすごく大変なんだけど、動物にもライフサイクル(生活時間)があって、24時間どの時間帯でも同じように実験が成立するわけじゃないんですね。
ある意味で当たり前なんですが見落としがち。
(ただし、実験用の器材を作成したりデータ分析のために遅くまで作業したりするのはよくある話です。でも何日も泊まり込みで実験というのは生物学の実験室系ではあまりないと思います。フィールドのほうは普通にありうるけど)
私が知っている限り、
大学で夜中まで実験やっているのは、主に化学の人たちです。
さて、そんなハートフルな大学4年生ライフを送っていた久保先生に訪れる転機。
それは就職活動。
時代は就職氷河期真っ只中。
「就職するためには自己分析しなさい」
と言われた久保先生は、
「自分の分析なんか嫌だ。それならネズミを分析したい」
といって、大学院進学を決めます。
「自分のことなんか考えてもつまらない」と賛同する水野さん。
そこで出会った論文が以下の論文。
猿のフィールドワーク研究者である指導教員が「これ読んでね」と渡してきたものになります。
Rapp, P. R. & Amaral, D. G. (1989). Evidence for task-dependent memory dysfunction in the aged monkey. The Journal of Neuroscience, 9(9), 3568–3576.
☆タイトル訳→「老齢サルにおける課題依存性記憶機能障害の証拠」
この論文の面白さや実際に久保先生が老齢猿を対象に行った実験の苦労話などが動画の見どころとなっています。
今はプロジェクションの研究者として人間を対象にいろいろと研究している先生ですが、動物を使った実験心理学者としてのアイデンティティをしっかりお持ちだそうです。
「研究人格」って言葉を使われていました。
自身が動物実験から距離を置いた今でも、学生さんが持ち込む多様な研究テーマの中で動物実験を含むものはとても楽しくて仕方がないのだそう。
過去みたゼミ生の中には、イモリを対象とした実験をして学会発表で爬虫類・両生類研究者にウケが良かった方もいたとか。
そのときに指導をしていて実験を設計したりするのが楽しかったそうです。
ホームセンターの話で盛り上がる
人間としてのタイプ的には水野さんと共通点が多そうな久保先生。
意外や意外、堀元さんとも話が盛り上がる瞬間がありました。
それは、ホームセンターの話。
動物実験では、実験の計画に合わせて実験用の器材を自作することが必要になってきます。
そこでお世話になるのがホームセンター。
動物…特に猿など力の強いものは器材を壊しがち。
折る、ちぎる、引っ張る、かじる…人間が思ってもみない形で、いろんなことが起こるので耐久性と同一のものの入手しやすさが非常に重要であるということでした。
一方で、堀元さんは千葉の鴨川市で月額会員制村づくりサービスというのをやっていて、建築その他に必要な資材を調達する先がやっぱりホームセンター。
品揃えが豊富だったり、価格が安かったりするホームセンターの情報はとても重要だったので、近所で似たようなことをやっている人たちと情報交換をしながら暮らしていたそうです。
そうした中で一番いい店として「ジョイフル本田」というのが確定していたという話をする堀元さん。
それにすっごくうなづいている久保先生。
先生的に30年ぶりに聞いた「ジョイフル本田」。昔よく行ってたそうで。
「大きくて品揃えがいい」店、ジョイフル本田、略して「ジョイ本」と呼んでいたそう。
堀元さんは、そんな風に略さなかったけどなぁ…と。
いかに動物実験に取り組んでいた先生方が「ジョイフル本田」のヘビーユーザーであったかがうかがえるエピソードです。
そして、思いがけず話に取り残されて疎外感を味わう水野さん。。。。
以上が動画についての私的な見どころ、ハイライトでした。
話変わって、堀元さんが語り手を勤める「ゆるコンピュータ科学ラジオ」のことを少し書きます。
内容はアダルトVR周りの情報機器使用方法&感想等について。
テーマはあれですが、意外と真面目に情報工学しています。
・・・が、とてもヤバかったです。
下ネタがダメな人がうっかりリンクを踏まないように、古式ゆかしい某掲示板方式でリンクを貼っておくね!
ttps://www.youtube.com/watch?v=X2pVkG6FHkI&pp=2AYD
見たい人は先頭にhを足してブラウザのアドレスバーに貼り付けましょう。
あのー、たぶんですけど、こういうアダルト系の器材についての使い方を解説したり使用感を説明するという動画が生まれることは今後もそれなりにあると思うんですよ。
でも、「それを友達にむけて語る」っていう形式の動画は、たぶんないと思います。
どう考えても変すぎる。ヤバすぎる。
いずれかの作品をテーマに、実際に制作にかかわった人(監督なり俳優さん・女優さんなり)が何人かで話すとかなら、まだわからなくもないですが。
あの……話?道具立て?が生々し過ぎだと思いました。
今回の「ゆる言語学ラジオ」のコメント欄に「(ゆるコンを見て穢れたのが)浄化されます」みたいなことを書いている人がいました。
人によっては、見てしまったらちょっと傷つくとか穢れる感じがするかもしれません。
動画自体は別にそこまで悪くないし、言ったら面白いとは思います。
ですが、もし誰かなんか悪い指摘をしたら即動画掲載不可をくらってもおかしくないな、と。
そんなリスクを感じました。
でも、面白い話を聞けました。
(そのほとんどが一生必要ない&たぶんこの動画を見なければ一生知ることがない知識ばかりでしたが)
あと、あるシーンで水野さんがすごく嫌がっている場面が出てくるんですが、正直セクハラだと思う。
もし二人に雇用関係なり金銭的な関係があったらパワハラにもなると思う。
(各種保険で生活保障しているわけでもなく、報酬や借金などがあるでもないので、あくまで任意で水野さんが協力的に動画に出演しているという立て付けになっているのでセーフになっていると思う。)ギリそういう問題になりそうなところをかいくぐって公開できたのが、この動画では。
という気がします。
堀元さんは水野さんにペダンテイックに来ないかと誘いをかけていますが、水野さんが堀元さんの会社に所属していたり、金銭による報酬を受け取っていたりしたら、法務的倫理的にアウトをくらったんではないかと思えて仕方がないです。
どのくらい生々しいかというと、見た翌日に起きてすぐトイレに行ったときに、「あれ、私昨晩堀元さんとご一緒したんだっけ?」という錯覚が生じるくらいです。もちろんあり得ない話です。おかしな視聴体験です。それを考えると水野さんの苦痛というか心労というか、心情しのばれて本当にお疲れ様という感じです。
興味がありましたら、見てみると楽しいかも(?)しれません。
ある意味では非常センシティブな内容が含まれますので繊細な方、生々しい感じが苦手な方は見ないでください。
感想を書いておきたかったので、書いただけですから。
久保先生の著書。
以上のリンクは全て楽天市場です。
それでは、今日はさようなら!
またお会いしましょう♪
素敵な一日になりますように(*^^*)



