今週は、日曜日からNHKのハイビジョンでアメリカのメトロポリタンのオペラの放送があって、週の前半はそれを見ていくことに費やす。
 メトロポリタンのオペラは、最近、ライブビューといって上演したオペラを映画館で上演している。
 世界の一流のオペラを安く見れる。映画館で3000円くらいでみれる。生で見るならその数倍は必ずかかる。メトのオペラはヨーロッパのオペラと比べて演出がオーソドックスでわかりやすい。
 で、放送されたのはルネ フレミングのR..シュトラウスの「ばらの騎士」、ロッシーニの「アルミーダ」、ガランチャのビゼーのカルメン、ドミンゴの「シモン ボッカネグラ」、「ハムレット」の5作品。 
 フレミングのばらと、ガランチャのカルメンは見た。これはよく出来ていて、おすすめ。
 フレミングのばらは、ティーレマンで見ているが、見るとするならこちらのほうがいい。
 ガランチャのカルメンは、以前のバルツアのカルメンと並ぶでき。ホセ役のアラーニャがいい。
 オペラは1作品、3時間から4時間はかかるのでみるのに体力がいる。
 学校に行きつつなので、たいへんでした。なんやかやで2日ほど休む。
 水曜日に夕方に三宮にいって先日の読者会で知り合った人とお話をする。
 海外のことが中心に話をされる、フィリピン、ガテマラなどの中南米の話などを聞く。
 日本のことの話をされるが、どうもまわりの世界のスタンダートに振り回されているような気もしないわけではない。ここ十年くらいは世界を引っ張るというより合わせていくというのが日本のスタイルの気がする。世界的に競争力などが落ちてきているのも納得がいく。といいつつ、ナショナリズムに極端に走りがちなのも否めない。政治もそれに比例して混乱を極めている。どうすればといわれても、そのときどきでの最善を尽くすのがいまのところのベストかもしれない。抱える問題は難問ばかりであるがめげずにやっていくしかない。
 話を聞いていても世界のスタンダートに合わせていくことがどうなのかが疑問で仕方がなかった。
 木曜日は学校で午前は学校の先生と生徒で懇話会でいままでのこと、これからのことについて話していく。みんなまだ、先のことは決まっていなくて、塾関係の仕事を探していくとのこと。自分自身も、なかなかたいへんではあるが。ここに来て思うこととして、付き合う人間が変われば、世界も変わるなと実感する。ここ一年くらいは、助けになってくれる人によく出会えた。このへんこのことはよくよく肝に銘じておきたい。学校の先生のこれまでの経歴が聞くとおもしろく、京大を出て、商社で働き、コンサルタント会社の経営、塾の経営などを経て、講演活動をメインにやっておられるとのこと。いろいろと苦労をされたみたいで、きったはったの人生である。ドラマになりそうな人生である。最近の先生で、こうしたスケールのある人はいない。
 としも67歳なので授業をするのはこれで最後とのこと。といいつつこの講座も一期でおわるのであるが。懇話会のあとは近くのフレンチでランチ。2000円でかなり量の料理が食べられてよかった。
 金曜日は修了式で、午後に面接に行くが、次の日に郵便で履歴書の返却と断りの手紙が添えらる。行くことがあったのかと思いつつ。
 土曜日は夕方に桂吉坊の落語会。山本能楽堂での落語、普段の寄席と一味違う落語会。教会で落語をやっていたエピソードを思うとこれもありかと。
 内容はともかく、寒くて仕方がなかった。
 今週は人に会うことが多かった。
 先週の日曜、13日に神戸の北野坂のスタバにて、読書会。
 8人くらいの集まりで、各自読んだ本についてのブックレビューをしていく。
 内容はともかくとして本好きの人と何かと話せたのはうれしかった。
 愛媛から来た人で最近出た岩波新書の正岡子規を薦めた女性、赤毛のアンについて熱い思いを語ってくれた女性など、個性的な人に会えたのは良かった。
 そのあと、何人かの人と、ミクシィがらみの人にはマイミクになってもらうなどしてもらう。
 水曜日に神戸での読書会の主催者にあたる清瀬さんから三宮のカフェで海外についてお話したいので来ませんかとのお誘いをうけて、夕方からの三宮のカフェに赴く。
 清瀬さんと言う人は、鉄鋼関連の仕事をやっている人で海外の勤務の長い人で、アメリカとタイに駐在の経験のあるひと。話を聞いていると、本好きなことも分かるし、何より自分のことばで語っていることに引かれる。海外でいろいろと格闘したものを感じてならない。
 チェ・ゲバラの映画のことでいろいろと熱く語り合った。
 三宮のカフェでは先日の読書会で知り合った人、初めての人など7人くらい集まった。
 海外の話というよりめいめいの話で3時間が過ぎたというのか感想。
 清瀬さんのいまの日本への危機感を語っていた。いまの日本の方向性というものを改めて考えてしまった。そこのカフェはエキゾチックな店でオーナーの女性、20代の女性であるが、ゲバラのファンとのこと。水曜日に又そこに行くので次はそこのところを聞きたいと思う。
 金曜日に、職業訓練校のみんなと懇親会。
 年明けに枚方の学校にいった人とも会えて嬉しかった。
 2月でこの学校は終わるが、これからの進路はおのおの決まらずといったところで、厳しい現実を感じる。めげずに、前向きにである。
 学校を修了してからも、3ヶ月を目処に集まろうとのこと。
 こうした仲間とは長い付き合いで行きたい。
 そのあと、学校の人と、先生とでバーで飲む。 
 バーで、見知らぬ人たちと、話を咲かせる。
 まさか、宮本輝の「泥の河」で話が咲くとは思わなかった。
 人との縁は大事にしていきたいと感じるのであります。
月曜日に繁昌亭にて桂米二の落語会に行く。
 桂米二さんは、正統派の落語家できっちりとした噺をやる。笑いをとりに行きやすい関西の落語家では珍しいかもしれない。この会では「持参金」、「愛宕山」、「天狗裁き」とやる。
 みどころは「愛宕山」。上方落語では代表的な噺でよく演じられる。東京でもあるが、演出が異なる。この噺は幇間と京都の旦那とのやり取りが見物。
 京都の旦那が愛宕山に登ることになってそのお供にお茶屋の芸者衆とともに太鼓持ちの一八と茂八がついていく。その道中のやり取りが見物で、はめものを使って演じていく。
 はめものとは上方落語独特のもので、下座、鳴物や三味線の音楽と演者との掛け合いで噺を進めていくもので、下座との呼吸が合わないと噺が面白くなくなる。
 この噺は大阪の一八と京都の旦那の見栄の張り合いももうひとつの見もので、京都と大阪の自慢比べと言ったところか。
 上方落語を聞いていると道中を演じる噺が多く、旅の風情を感じさせる。この愛宕山もその例にもれない。このはなしのおもしろさは、後半の一八の小判欲しさに、谷底に下りるところより、愛宕山に上る道行がおもしろい。
 歌を口ずさみながら初め余裕の一八が次第にばてて、最後は仲間の茂八の力をかりてようよう愛宕山を登ってくだりが好きである。
 愛宕山の風情が出ていて、一八がよく描けている。
 「持参金」は急ぎの金を支払うために、持参金欲しさに嫁をもらう噺でお金をめぐるバスケットボールのようなやりとりが見物の噺。
 「天狗裁き」は夢についての話で男の見た夢について、奥さん、大家、町奉行、天狗にまで詮議される噺。覚えのない夢についての男の悲喜劇。
 どちらもきっちりと淡々と語ってゆく。
 初めに雀太の「時うどん」、これは評なし。
 中入り後に、米團治の「蔵丁稚」。東京では「四段目」と言われる噺。
 「蔵丁稚」は忠臣蔵の4段目をベースとした噺で、丁稚の定吉が芝居を見てサボって蔵に入れられる。押し込められて、おなかはすくので、ダダをこねてもどうにもならないので、蔵にある道具で忠臣蔵の四段目の判官のまね、切腹をする。それを見た女中がおどろいて主人に報告、主人が御櫃をもって駆けつける。
「御膳(御前)ッ」
「蔵の内(内蔵助=由良助)でかァ」
「ハハァ~!」
「待ちかねたァ……」
 十数年ぶりに米團治の落語を聞く。以前は鼻につく落語で好きになれなかったが久しぶりに見るとうまくなっていた。大学の、サークルの先輩格にあたるが、贔屓なしにうれしかった。
 最後に果物の抽選会があったが当たらなかった。いちごが欲しかった。
 来月、梅田の太融寺で米二さんの落語会があるので行くつもり。