「着想型」と「現実型」 | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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3K(勘、経験、気合)で語られる営業ではなく理論的に体系だった手法により、第一線のセールスのスキル向上とともに適切な部下の指導や業績管理を行い会社に貢献できる管理職、経営者の一助となる。

「囲碁の深層心理学」(林道義 三一書房)という本を読んでいます。

その中で棋士を「着想型」と「現実型」に分類しています。
一部引用してみます。

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そもそも碁は「石を取る」という要素と、「地を囲う」と言う要素から成り立っているが、大まかに言うと「石を取る」という要素は現実的な能力であり、「地を囲う」という要素は着想と関わっている。
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さらに
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着想型の棋士は、おうおうにして、注意力の足りない人が多い。ポカが多いのが特徴である。それに対して現実型の棋士はあまりポカが多くない。注意力において優れているからである。
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とあって、心理学的に色々と分析を試みています。

これまで話した経営者についても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
創業者で一代で成功を収めた人は「着想型」、二代目や「プロの経営者」で会社を維持する人は「現実型」と言えるかもしれません。

さて、振り返って営業の人々を見てもこの分類があてはまるような気がします。

ポカもなく小さな仕事も手を抜かずきちっと契約を積み上げていく「現実型」と、斬新なアイデアで新しい顧客のニーズを発掘する「着想型」です。

私がこれまで紹介してきた私の営業利理論はどちらかと言えば「現実型」を育てるもののような気がします。

次回は着想型の営業について少し考えてみたいと思います。