次は中盤についてお話します。
ゴルフで言えば2打目からグリーンに乗せるまで、囲碁で言えば戦い、そして営業では商品やソリューションを説明しご納得いただくことです。
実は中盤というのは千変万化、全く同じことは起きないと言ってもいいくらい、複雑な段階です。
こういう時はこうする、ああいう時はああする、などと言ったことは書こうとしても書ききれません。世の中で出ている本でもこの段階についてのものは見かけないと思います。
ですから残念ながら私も個別のケースに答えることはできても一般論を書くことができません。
初心者が色々勉強してそこそこ自信がついても、コテンパンにされてしまうことが度々あるのがこの中盤です。
ゴルフでは練習場で球を打ちこみ、さあこれで大丈夫と思ってコースに出ると、深いラフや斜面ではうまく打てず、林に入ったりしたら何回も木に当てて出てこず、ホールアウトしたら10打以上叩いてしまうとか。それなのにその横でフォームの悪い、全然飛ばないおじさんがパーを取ったりします。
囲碁だったら、本も読み定石もばっちり覚えたのに碁会所の筋悪親父に大石を取られて簡単にひねられたりとかしてしまいます。
営業でもそうです。意気揚々とプレゼンテーションの練習もばっちり出来たつもりなのに、お客様から全く良い反応がなかったり。。。。。。。
この中盤では経験が非常に重要です。言葉で説明しきれない色々なパターンを経験して対処法を体に染みつかせているかどうかです。
ゴルフでのラウンド数、囲碁の対局数の少ない人は、形は美しく理論もしっかりしていてもスコアや勝ちに結びつきません。
こういうのを、ゴルフでは「練習場シングル」、囲碁では「旦那碁」などと呼びます。(かく言う私も旦那碁なんですが)
したがって失敗も含め多くの経験を積むようにしましょう。そして攻める時、我慢する時の見極めができるようになる必要があります。
ゴルフならば林の中から場合によっては後ろに打つ勇気が必要です。状況が厳しいからといって簡単にあきらめてはいけません。
ですのでメンタル面が非常に重要となってきます。
失敗が続くと、弱気になったり、落ち込んだり、ふてくされたり、投げやりになったりしがちです。これが最もいけません。
今日の失敗は明日の糧と思い失敗に落ち込まず反省と分析を行って、対処法を身につけていきます。そのために、「四つの不」と「購買性向」の考え方を活用してください。
他責にするような愚痴と言い訳はいけません。
営業でも「製品の性能が悪い」だの「価格が高い」だの「会社の体制がなってない」などと言う人がいますが、こういう人はいくら実戦経験を積んでも物になりません。残念ながらこのような営業の人を非常に多く見かけます。
この段階のキーワードは「失敗を恐れず、Never Give Up !」です。
やはり中盤の話は言いたいことが多くて長くなってしまいますね、どうしても。
中盤の力をつけるにはどうするかについては次回に回すことにします。