休みだったので、昼食を外に食べに行こうという話になり車で少し遠出した。

 

行き先を設定しないままで家を出たこともあり、普段と異なるルートで走っていた矢先、左折する道路を黒い物体が通りすぎたことに気が付く。

 

鼠にしては尻尾が長かったような気もするし、リスでも無さそうだし、と思っていたら、またすぐに反対側へ横切ってきて、やっと正体がはっきりした。

 

はたして、それは猫であった。

それも小さな子猫だ。

 

子猫はどこにいってよいか混乱しているようだった。

 

狭い道路で、歩道側にガードレールや縁石もない。

車もそこそこ通るところをひとりで焦って動いていて、とても危ない。

 

なぜそんな場所にという疑問はさておいて、轢かれては堪らないので急いで車を横に停車して、茂みに隠れていた瞬間に抱き上げた。周りを見回しても親猫らしき猫や飼い主らしき人間もいないようだった。

 

片手でふわっと持ち上げられるぐらいの軽さで、引っ掻くほどの敏捷さもないぐらいの小ささ。

一丁前に口を開けて威嚇をしている。

 

仕方ないので車に載せ、昼食を食べずに家へ帰る。

 

洗面所で体を洗い、爪も切った。

妻が近所のホームセンターで小さいケージと餌の皿を買ってきた。予想外の出費と笑う。

 

健康状態が心配だったが、少ししたらミルクを少し飲み、お尻を濡れティッシュで刺激したら、簡易トイレですぐに小便もした

夜にはキャットフードも勢いよく食べた。とりあえず安心。近々病院に連れていくことに。

 

先日、柴犬を預かったばかりで、動物を飼うことに目覚めはじめた娘は、予想もしない珍客に喜びもひとしおで、興奮しっぱなしで、ストレスにならないようにできるだけ抱っこしないよう言いつける。追いかけたり、かまったりしないよう制止するのが大変だった。

 

妻に聞くと、昨日ちょうど猫を飼う話をしていたのだという。

飼うなら、血統書付きを買うよりも保健所などから引き取った方がよいな、などと。

 

母娘の願望実現力の為せるわざかと驚く。

 

夜は少し遊んで、疲れたのかケージで丸くなって寝ている。人懐こいかもしれない。

 

しかし、さて、これからだ。どうなることだろう。