頭の頂上の冠状縫合部(頭部第三)がとび出してくると感情を抑制する力が弱くなる。気が短くなり、腹を立てたり、イライラする時に、この部分を触って見ると、とび出しているのが判る。感情の抑制に限らず、行動や性欲を抑制しても第三はとび出してくる。或いは胸をワクワクさせるようなこと、希望を抑えても同じことである。だからやろうとすることをどんどんやっている人はとび出していない。やろうとしてやれないでいると、とび出してくる。相当自由なことをやっているように見えても、第三のとび出している人は、自分の要求していることをやっているのではない。やはりやれないという点では同じなのである。

 

野口晴哉「叱り方褒め方」(全生社発行)より

 

頭は日々変わる。

整体においては調律する重要な場処がいくつかあり、観察においてはその場処を丁寧に見ることになる。

とび出したり、凹んだり、あるいは張っていたり、弾力を失っていたりと様々で、愉気をしていると、すぐに変化が感じられるのも頭部だ。

 

頭部第三と呼ばれる場所はまた、脱肛の急処。子宮脱、内臓の下垂などもここがポイント。

つまり頭部頭頂がとび出している脱肛の人は少なからず、何か本来の要求を果たせずにいる状態であるのかもしれない。

 

対話を用いるのなら、そうした潜在意識への働きかけも考えねばならないのだろう。

 

自分もイライラした時などそっと押さえるようにしている。

気が通ると、身体も心も少し楽になり息が深くなるから不思議だ。

 

それに頭部の愉気はとても気持ちがよい。手をあてる際には、どこどこに効くなどとは考えず、ただ快くあてるのがよいのだと思う。