県庁パブリックビューイング観戦、アウェイvs甲府。
カリーレ監督初采配のゲームとなったvs甲府、これまで相性の悪い相手だけに最初から不安があったが、先発の2トップにエジガルとクリスティアーノというこれまでとは違った布陣にしたせいか、始まってみるとVファの積極性が強く出て攻め込むシーンが繰り返された。9分には長いフィードを左サイドで受けたクリスがクロスをゴールエリア付近まで送った。これは右サイドからゴールエリアまで走りこんでいたDF村松に合わせたものだったようだが、甲府の選手に頭でクリアされてしまった。そのボールをペナルティエリアの外にいた加藤大が頭で前へ落とした。
奥田が拾ったものの相手選手に囲まれたため再び加藤大の前へ転がすと、走りこんで来た加藤大がペナルティエリア外からシュート、ゴールの左隅に突き刺さり先制した。村松の走り込みは先制点ねらいのものだったに違いないが、その攻めの姿勢が少し形は変えたものの得点につながった。
これでそのあとはゲームの主導権を握れるかと思ったら、そううまくはいかなかった。
Vファが受ける態勢になってしまったからだ。甲府は長谷川や三平の故障で12分に入ったリラが最前線に出て攻めたてた。38分にはリラがヘディングしたボールが、パンチングに失敗したGK富澤の上を飛んでゴールしたかと思われたがクロスバーに当たって跳ね返され助かった。
ボールキープ力の高い甲府を長崎は攻めあぐね、1点リードのまま後半に入った。前半の勢いそのままの甲府は運動量を落とさずに攻め続け、60分にクロスボールをリラがまたもヘディングシュート、しかしGK富澤が飛んで右手で上へはじき出した。
70分ごろからさしもの甲府にも疲れが見え始め、58分に入ったカイオとイバルボ、78分に入った植中と加藤聖たちが走ってボールをキープできるようになった。
延長に入ってからバイタルエリアで植中がボールを奪い、走りこんで来た聖にパスするとシュート!しかし吹かしてしまい枠を大きく外れてしまったのは残念。少ないチャンスを確実にモノにしないと、追いつかれ逆転される。
ゲームはラッキーにも0-1で終了した。 これだけボールキープ力のある甲府がなぜ10位以下に低迷しているのか、おそらく決定力が低いせいだろう。
長崎が逃げ勝ったというのはあまりいい表現ではないが、実際にそういう印象が強いゲームだった。新監督は運を持ってきたことはマチガイない。ただ、この幸運がこれからも続くとは限らない。ボールキープ力、奪い方、決めることを徹底しないと、やられてしまう。追加点、複数得点を取らないと得失点差でも負ける。
長崎より上位だった岡山と新潟が負けたため、長崎は4位に上がった。3位は勝ち点44の仙台で、今月23日にアウェイで試合がある。長崎の勝ち点は今回で38となり、6日の山形、10日の岩手との試合に勝てば44となる。追いつき追い越すためには負けられない試合が続く。
夏本番、熱くなるが、昇格へ向けて心もますます熱くしてがんばってほしい!!