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今回は、京都『知恩院』に行ってきたので紹介したいと思います。
京都『知恩院』は、浄土宗総本山です。勿論、開山は法然上人。
法然上人は、飢饉や戦乱が続いた平安末期に、厳しい修行をした人や寺院に多額の寄進をした人だけが救われるという教えが主流の既存の仏教に疑問を抱き、
『身分や能力、男女を問わず、一心に念仏を唱えれば極楽浄土に行ける』
という教えを長い修行の中で見出されました。
開創は、1234年源智上人によって、法然上人の往生した地に諸堂を興されたそうです。
その後、何度か火災に見舞われたようですが、江戸時代に浄土宗を信仰した徳川家康が、京都の菩提所にしたことによって、寺領が拡大し、
1613年に御廟(法然上人の廟堂、京都府指定文化財)、
1621年に三門(国宝)、
1635年に集会堂(重要文化財)、
1639年に御影堂(法然上人の御影(像)を安置 国宝)、
1678年に大鐘楼(僧侶17人で撞く除夜の鐘で有名ですね。重要文化財)と次々に建立し現在に至ってます。
そもそもは、1530年に建立された勢至堂(重要文化財)が知恩院発祥の地であり、最古の建物だそうです。本尊は勢至菩薩座像。明治になり1910年に阿弥陀堂が完成。本尊は阿弥陀如来像。
『知恩院』へは、地下鉄東西線『東山駅』下車、南へ徒歩8分です。駐車場有り。
『知恩院山内』地図です。(パンフレットより)
ブログ管理人は、夜のライトアップにも行ってきたので併せて紹介していきます。
御影堂です。
夜はより荘厳さが増している気がします。
阿弥陀堂です。
中の『阿弥陀如来像』が外から見てもわかるくらい神々しいです。
大鐘楼です。
やはり徳川の家紋なんですね。
知恩院には『友禅苑』と『方丈庭園』という2つの庭園があります。
今回、『友禅苑』がライトアップされていました。
大変カラフルですね。
本来は枯山水ですが、水の流れを感じさせます。
そして、女坂。
夜の三門。
夜の三門はなかなか華やかでした。
そして、もう1つの庭園『方丈庭園』にも行ってきました。
『方丈庭園』は1641年、徳川将軍が来られ時のために造られた『大方丈』、『小方丈』と共に江戸時代初期に、小堀遠州と縁のある僧・玉淵(ぎょくえん 桂離宮、妙心寺桂春院などを作庭したといわれています)によって作庭されたと伝えられています。
方丈庭園へは御影堂から回廊を渡り、大方丈の中に一旦入ってから庭に出ます。その時ちらりと大方丈内部が見えるのですが、大方丈は特別拝観の時以外は見学できません。勿論、写真撮影禁止です。
でも大方丈内部、なかなかいい感じです。襖とか・・・。
大方丈『唐門』(重文)
結構立派な庭ですが、あまり人がいないです。
池泉回遊式庭園のいい庭だと思います。人がいないので貸切状態。
もみじが色付いて、石橋のかかった池に映る様子がいいですねぇ。石の周りに苔が絨毯のように敷き詰められてます。まさにもみじと苔のコラボです。
更に奥に行くと、ちょっと一風変わった庭が見えてきます。
『二十五菩薩の庭』というそうです。
この庭は、知恩院所有の国宝『阿弥陀如来二十五菩薩来迎図』を基にしたものだそうです。
庭に配置されている石は阿弥陀如来と二十五菩薩、植え込みは来迎雲を表しているそううです。
なぜだかかわいい感じがします。
順路に沿って、上り坂を上がっていきます。
登りきったところに山亭庭園が見えてきます。
『山亭』は霊元天皇(江戸中期)の皇女の御殿を移築したもので、露地庭園になっています。かなり標高が高いのか京都市街が見渡せます。
ブログ管理人は、、『知恩院』前にある宿坊『和順会館』に宿泊して、朝のお勤めに参加し、
より『知恩院』を深く味わうことができました。
『和順会館』プラス『知恩院』がおすすめです。