藤宮さらです。
いつも、嵐さん、ニノちゃん記事を見に来てくれてありがとうございます。
前回、下記をご紹介しておりますが、
続きを読みたいのに、うまくいかないというお声をいただきました。
なので、ちょつと解説させてください。
諸事情で画像を変更いたしてますが、
中身は同じです。
私もスマホのこの手の操作が超苦手なんです。
お問い合わせいただいて、メアドに問題がでるとは知りませんでした。
本当にお手数をおかけして、面倒でごめんなさい。
下記のリンクに飛んでください。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240111/17/sala-fujimiya/87/90/p/o0556108015388270969.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240111/17/sala-fujimiya/85/8d/p/o0701108015388270973.png?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240111/17/sala-fujimiya/e3/a4/p/o0723108015388270976.png?caw=800)
ここから、前回の記事。。。。。。
実は私、元小説家(副業)で、アイドルものの小説を出版しておりました。
kindleなどいろんなWEB書店で販売してきたアイドル小説があります。
この度、出版元の扶桑社さんとの契約を修了しましたので、
こちらで公開できることにしました。
前編に、たくさんのいいね、ありがとうございます
タイトルからして、誰かさんをイメージして書いているのは
お気づきかと思います
つーか、当時、こんな恋愛映画みたいなのも演じてほしかったなぁと。
12年前の作品になりますが、みなさんに読んでいただきたくて、
年末年始、短期連載をすることにしました。
お時間あったら、読んでくださいね
回想シーンが終わって、大人になった二人の再会の話です。
スタートはこちらから。
それから、10年後の現在
コマーシャル撮影のスタジオで。
あの少年だったハルキが、立派な青年になって。
わたしの目の前で、仕事している。
あの頃と変わらない、極上のアイドルスマイルをカメラに向ける。
ハルキのアイドルっぷりは、大したものだと思う。
完璧に演じているのだろう。
みんなが望んでいる「AGE」のアイドル像を。
彼の成功を、わたしはずっと切ない想いでみつめてきた。
色々な女優さんたちと、浮名を流しているけど、わたしは気にならなかった。
ハルキが幸せなら、それでいい。
わたしにとって、あの輝いていた初恋が、
彼のすべてだから。
そのままフリーズさせて、
色あせることなく、心にしまっている。
カットがかかる。
メインシーンが終わって、セットチェンジになる。
ハルキは、セットから出ると、スタジオを見渡している。
モニターの前で、一人で佇んでいるわたしを見つけると、ハルキは迷うことなく、まっすぐにわたしの方へ歩いてくる。
「よう、ひさしぶり。
結衣、元気だった?」
あの頃と変わらない人懐っこい笑顔を向ける。
タイムスリップしたように、あの頃の二人の距離感が戻ってくる。
あんなにつらい想いをして別れたのに。
「わたしのこと、よくわかったわね」
「そりゃ、そうでしょ。
いい女になったよな。美人秘書さん」
ハルキは、ちょっぴり眩しそうに、わたしをみつめる。
その眼差しが、わたしの封印した心を揺らす。
そりゃ、そうでしょ・・・
その言葉の真意が知りたいと思った。
わたしのことを覚えていてくれた。
それって、10年間、
わたしの記憶は、ハルキのどこにいたのだろう。
露出の多い彼を見続けた、
わたしの10年とは、明らかに違うから。
「あの後、すぐにモデルやめたんだってな。
もう、こっちの仕事はやらないの?」
ハルキが、わたしの消息を追ってくれていた。
それだけで、切ない想いがこみ上げてくる。
「わたしには無理。
あの世界は好きじゃないし。
フツーのOLで十分よ」
「そっか…。
会社じゃ、さぞかし、モテるんだろうな」
ハルキが手の届かないものを、みつめるような切ない眼差しを投げる。
「そういうハルキこそ、知らない人はいないトップアイドルじゃない」
「『AGE』はトップでも、おれはそうでもないから。
無人島に一緒に残りたくないナンバーワンだからさ」
ちょっと小首を傾ける癖も昔のまま。
「そういう、役回りを自分から買って出るからでしょ」
「変わんねぇなぁ。
そうやって、ズバってつっこむとこ」
ハルキは、本当に昔みたいな笑顔をくれる。
10年たっても変わらない時間が流れる。
その時。
まわりにいる社員たちが、わたしたちをじっと見ているのに気付いた。
一般人が、スーパーアイドルと親しげに談笑している。
フツーでは、ありえない光景だから。
わたしは、今の自分の立ち位置に引き戻された。
宣伝部の女の子たちが、わたしたちのところに、おずおずとやってくる。
「あ、あの・・・お知り合いなんですか」
その子たちは、わたしの横に来て、そっと聞いてくる。
わたしは一瞬、なんて答えようかと言葉を飲んだ。
「おれ、この人の元カレだから」
なんとハルキは、
サラッと、とんでもないことを言う。
「うっそーーー!」
その子たちは口に手を当てて、驚いている。
「あわわっ、し、失礼しました」
女の子たちは、あわてて散っていく。
「なんてことを言うのよ」
わたしは呆れていた。
「噂はすぐ広まるね。
これで変な男は、結衣にちょっかい出さなくなるよ。
おれと比較されたくないだろうしな」
ハルキは、いたずらが成功した子供のような顔をする。
「もう、わたし、一般人なんだから。
会社で目立ちたくないんだけど。
また女の子たちに敬遠されちゃうじゃない」
「それはどうかな。
接点なさそうな女の子まで、君に聞きにくるよ。
ハルキってどんな人なんですかって。
ネットワーク拡がっていいんじゃない」
ハルキは、瞬時にそこまで計算して、
あの言葉を言ったらしい。
自分の発言が、世間に及ぼす影響をわかっているから。
きっと日頃から、こんな調子で、周りの状況を読んでいるのだろう。
でも、何よりも、わたしの会社での立ち位置を、彼なりに考えてくれたことが嬉しかった。
セットの準備ができて、ハルキが呼ばれる。
「おれのアカウント、harukiXXXXXXX」
ハルキは自分のラインアカウントを口早に私に告げて、ライトの中へ帰っていった。
二人の未来
その夜、ハルキからラインが入った。
今日はズケェ、びっくりした😲
久々に会いたいんだけど。。。💖
🏠、来れる?
侵入ルートはコチラ⇒******
セキュリティ万全な彼のマンションへの入り方が書いてあった。
絵文字が多い・・・・💦
10年もたつと、アイドルキャラが普通になるのかも・・・。
彼の住まいは、あの頃の中目黒のワンルームマンションとはちがって。
溜池山王にあるリッチな億ションの上層階になっていた。
彼に通された部屋は、メゾネットタイプになっていて、
吹き抜けになったリビングの大きい窓から、夜景がキレイに見えた。
遠くにレインボーブリッジまで見える。
まるでドラマのセットみたい。
今まで画面越しに見てきたハルキがいるから、よけい錯覚しまう。
「何か飲む?
結衣ってワインとか好きそう。
それでいい?」
大人になったハルキは、やっぱり、あの頃とはちがう。
そう言えば、あの頃はまだ、お酒なんて飲めない年頃だった。
でも、わたしの好みを当てちゃうところは、さすがだ。
「うん。ありがとう」
二人で、グラスにワインをついで乾杯した。
ひとしきり、あの頃の思い出話に、ハナが咲いて・・・。
でも、わたしが本当に話したかったのはそんなことじゃなかった。
失った10年間のハルキの気持ち。
いくつも恋をしてきただろうけど、
わたしのことを忘れてなかったから。
ふっ、会話が途切れて・・・。
わたしは思い切って、聞こうと思った。
だって、ハルキに会えるのは、今日だけかもしれないから。
「あのね、ちょっと、
聞いてみたいことがあるんだけど・・・」
わたしは、ちょっと言い淀む。
「なに?
おれ、今、
つきあってる彼女ならいないよ」
「 !! 」
わたしは、ハートを打ち抜かれた気分になった。
すごい直球を投げてくる。
確かに、それは聞いてみたかったけど・・・。
願わくば、あの日に帰りたいけど・・。
「ううん。
そういうことじゃなくて・・・」
「なんだぁ・・。
結衣には、男がいるのか」
ハルキは残念そうな顔をする。
なんて、思わせぶりな態度をするのだろう。
あんなにつらい想いをして、別れたのに。
彼は、やっぱり本音が見えない。
「・・わたしも、
だれともつきあってないわ・・・」
その言葉に、ハルキは真顔になって、わたしをみつめる。
「で、なに? 聞きたいことって」
「別れたあの日、
ハルキは、本当は何を望んでいたの?」
そう・・・あの日。
ハルキは、『おれと別れられる?』と、だけわたしに聞いた。
きっぱり別れてほしいとか、
隠れてつきあうとか、
彼なりの選択肢を聞かないまま、別れたから。
わたしは、ずっとその想いを引きずっていた。
「・・・・・」
ハルキは、答えないまま、ずっと窓の外を見つめる。
「・・・・あの時は、ショックだったなぁ・・」
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
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— 藤宮さら (@alice5arashi) January 7, 2024
元カレは小悪魔アイドル〈再会〉 | 藤宮さら @alice5arashi #note https://t.co/0RaG7RdHOk
kindleとかの電子書籍では、前後編合わせて、約800円くらいしていたのです