4月3週目


大学病院へ。


結果説明


2月の市内の乳腺外科のエコーで腫瘤に血流を見てしまった時から覚悟はしていて、

市内乳腺外科のドクターも「腫瘤の形がいやらしいんだよなぁ。形がちょっと悪いんだよなぁ…」と、ご年齢と共に手技は落ちて来ている感が否めませんが経験値はずば抜けた方がおっしゃり。


3月半ばの大学病院でのエコーでも形、大きさ、腫瘍に血流がある事も問題となり、乳腺コアニードル生検をして白黒ハッキリさせないと分からないと言いつつも、

ドクターが手術はなるべく早い方がいい、担当教授をどうするかなど話してくれていたので

予想通り早くて6月、遅くて7月入院かな?と思っていました。


なので手術をする事についての気持ちは落ち着いたものでしたが、365日休みなく1日20時間くらいは(休日でも旅行先でも)働いている夫の一年で1番多忙になる時期に重なるのが申し訳なさすぎて嫌でした。



娘も小学生になったとはいえ、食事の用意や夜お家で一人で寝かす事なんて出来ず…


私の実家に泊まりで預ける事は中等症の猫アレルギー(ハウスダストとダニは重症、植物性など多種あり)で

私が心配で入院中に精神科も通うことになりそうで選択肢から外れ、


娘当人は義実家には絶対行きたくない。

そして義実家の人達に自分の家に入った来て欲しくない!そうで、


どれくらい嫌かと言うと、児童養護施設でショートステイする方がまだいいと言われました。



頼れる親類が少なく兄妹はもとより従兄弟すらいない娘の事が心配で

行政の支援も民間の夜間保育も基本的に未就学児を対象にしているので、

咲耶でも対象となるようなところは定員10名の児童養護施設くらいでした。


急な病気とか予定が入った時、みんなどうしているのか聞くと祖父母や兄弟姉妹(従姉妹付)の所に預けるのがたいていなんですね(私周辺調べ)



そういう身内に頼れる人がいないご家庭って少なくないと思うのですが、皆さんどうしているのでしょう?


ただでさえ見えない目で回らない頭で調べ疲れて目の遠近感がおかしくなり、見えているものの現実感がわからないという末期具合になるほど

娘の行く先について色々悩みました。




話は戻りますが、

気持ちはもう入院手術であとはどの程度切るのか、抗がん剤治療はしなければならないのかなど計画を立てなくてはいけないことがいっぱいで、さすが夫に付き添いをお願いしました。

聞きたいことを忘れずしっかり聞くために気を張っていたせいか、予約時間を1時間以上過ぎて呼ばれないと変な緊張が出てきてしまい、動悸息切れ吐き気頻尿などヤバさのオンパレードで、

覚悟の上でも結果を告げられる逃げ場のない時間はいやなものてす。





さて私に下された病名は


入管内乳頭腫

Intraductal papillomatosis


というものでした。



分かりやすく言うと良性腫瘍。

悪性腫瘍≒乳がんではありませんでした。



今後は3ヶ月に1度、エコーで腫瘍に変化がないかフォローしていくとのこと。

変化や痛みが出た場合は即時対応すること。


また10年くらいの間に1割くらいの割合で乳がんが発症するらしいけれど、これは乳管内乳頭腫でなくても起こりうるリスクなので私は気にはしない。




これで1つ確実な診断がついた訳ですが、ここに至る迄の期間4か月ほど、検査・診察・交通費など合わせて約三万円でした。


高いですか?

安いですか?



個人的にはコスパはまぁそんなもんかで、タイパは最悪です。


これに伴う病院選びなどの労力や、不安に思ってから確実な診断結果にたどり着くまでの時間、

ホームドクターを作りましょう!なんて言われるけど、専門じゃなければよっぽど広い見識と奢らない心と人脈を持つホームドクターに巡り合わない限りたらい回しだし(MG発症した時なんて1番親身になってくれて色んな可能性を考え、色んな診療科の提案をしてくれたの今はなき薬局の薬剤師さんだし)

高い安いはひとまず置いておいて気軽さや気安さはないです。



ここ4か月は本当に色んな事を考え(考えた結果、私は生への執着が薄い事を再認識してしまいましたが)

とにもかくにも娘を安全に預けられる施設や、金銭的な事への不安からかつてないほど白髪増えました…




つづく➅