六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」

オリックス劇場へ獅童と海老蔵の
舞台を見に行ってきました～

先日クラフトビールを飲んでたら

隣のおひとり様の女性と、
なぜかこの演目の話になり、
私も行くんですと

おっしゃるので、
どちらのファンか訊ねたら

「脚本に興味があって」と


海老さまのファン
獅童くんのファン
そして
脚本・クドカンのファン
演出・三池崇史のファン


いろんな角度で
好きな人が見に行くんだね～



今回はもうお金なかったし

別に至近距離で見なくても
よかったので、あえて３階席で

オリックス劇場って
北山宏光の舞台見に来て以来
だけど、３階席は初めてかも。

すっごく狭くて、隣が男の人だと
しんどい感じ



肝心の舞台はなかなか面白かった
途中ちょこっと寝オチしたけど


まずオープニングが良いです。
この舞台をやるきっかけを
海老と獅童が隣同士の楽屋で
話し合うところからスタートするのです。


歌舞伎だと彼らは
独立した個室を

与えられてるので、実際は
こんなイケイケの筒抜けで
話したわけじゃないでしょうが、
私服で楽屋入りして、

顔をつくるところ、
衣装や鬘をつけるところ、
全部見せてくれます。

これは貴重ですよね～


劇場に向かう途中で
道を聞かれた夙川の奥さんは
歌舞伎見るの初めてなんです、
と言っておられたけど、
最初にこんなふうな場面を
見ることが出来るのは
ある意味とてもラッキーだと思う。

子供店長の加藤清史郎クンが、
海老の弟子役で、
進行役を務めています。
この子もなかなか達者でした



あらすじはＨＰをご覧戴くとして、
典型的な様式美に則った、と言えると
思います。



宇宙規模の荒事だからか
悪役の獅童は
駄足米太夫（だあすべいだゆう）で
銀河丸って刀は鞘を払うと
ライトセーバー仕様


でもね～
獅童の軽妙さ、客を乗せるテク、
海老は助けられてると思うわー

私は食べる海老は大好きだけど

歌舞伎役者の海老は好きじゃない。

セリフがぞんざいに流れるから。
普通にしゃべってると
良いのに、
なぜ歌舞伎口調になると
ああもセリフが流れてしまうのか・・・


容姿に恵まれ
歌舞伎役者としての華もあり、

なおかつ努力の人でもある。


従来の歌舞伎を継承しつつ
大きな新作に挑み、
自主公演もやり、
本当に頭が下がります。
好きじゃないけどね

片や、獅童も
九月花形歌舞伎にて
あらしのよるにを演るねぇ

ONE PIECEも歌舞伎に

なっちゃうし、
なんでもアリだね

それもまた楽しい

残念だったのは
この芝居のために
楽曲を書き下ろした
三味線の上妻宏光氏は
１９日からの出演だったこと

山中信人氏もよかったけど
どうせなら上妻氏のを
聴いてみたかったな