介護虐待事件から高齢者とのコミュニケーションをアンガーマネジメント的に考えてみた | づかちょのメンタルヘルスケアを考えてる日誌

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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター 飯塚桂輔です。アンガーマネジメントをはじめ、人生を楽しく張り切って過ごしていくためのメンタルヘルスケアをさまざまな角度からお勧めしていきます!

こんにちは
団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター
づかちょ(飯塚桂輔)です。


今回は介護虐待事件から高齢者とのコミュニケーションについてアンガーマネジメント的に考えてみました。

先日、老人ホームの入居者が排泄物で部屋や風呂場を繰り返し汚されたことに対して激怒した若い介護士が浴槽へ溺れさせて殺害してしまう。
という事件がありました。事件後逮捕された介護士は自主退職をしました。その際「介護するのが怖い」とも、話していました。

高齢者とのコミュニケーションは、価値観の違いがあったり、認知症を患っていることがあったりと、戸惑う部分がとても多いです。
お互いに強いストレスを感じて体調を崩したり、酷い時は虐待や殺害、心中につながることもあります。

こうした結果になることを少しでも減らせるように出来ることは何があるか、考えてみました。

まず、生まれた時代が違うので価値観が根本的に違っていることがあります。
例えば、「何をしてほしいか言ってほしい」といえば「言わずとも察するのが思いやりというものだ」と答えるかたもいらっしゃいます。

また、認知症の初期症状としては
同じことを何度も言う
落ち着きがなくなり怒りっぽくなる
というものがあり
進行していくと被害妄想や暴力、失禁・ろう便
という症状が発生することがあります。

高齢者とのコミュニケーションの原則は
相手を否定しないことです。

間違いを指摘したり、怒ったりすると
会話の内容は忘れても
注意された、不快な気持ちになったことは
しっかりと記憶に残ります

介護する側も暴力や被害妄想などでつらい、苦しい、疲れる、めんどうなどの負の感情が溜まりやすく、いつ怒りが溢れて出てもおかしくない環境にあります。

そこで、今迄紹介させていただいた
アンガーマネジメントの手法を活用します

以下過去記事も読んでみて下さい




実際に介護するとなるとこれらの手法を用いても、怒りの感情が溢れてしまうかもしれませんが
肝心なのはアンガーマネジメントの手法を知識として頭に入っていてそれを常時活用していくことです。
怒ってしまっても、次こそは工夫をこらして不要なことで怒らないようにしよう
と考えることで成功率は上がります。
解決志向でいきましょう!

どんな理由があるにしても、怒るかどうか決めているのは自分自身です。
どちらが正しいか、よりも
どうすれば円満に解決するか考える力が
自分も相手もイライラしない環境に近づきます!

まずは自分自身の怒りの感情をコントロールして気持ちの余裕を作ってみてはいかがでしょうか?
づかちょでした!