こんばんは
社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター
づかちょ(飯塚桂輔)です。
今回は力士の暴行事件について
アンガーマネジメント的に考えてみました
昨日、先輩力士が後半力士に対して話の最中にスマホを操作をしようとしたことに対して激昂してビール瓶で殴打するなどの暴行を働いたことが報じられました。
後輩力士は大怪我を負い九州場所を休場に追い込まれ被害届を提出。先輩力士も休場し、関係者に謝罪したとのことでしたが、今後処分が下されることでしょう。
づかちょが問題に思ったのは
先輩力士は怒る怒らないの基準と怒り方を機嫌の良し悪しで決めている行動が見受けられたことです。番付という縦割りの人間関係を重んじる価値観があるのは理解できますが、ビール瓶で殴打して大怪我を負わせる行為は怒りの強度が尋常ではないですし、この行為が事実であるならば、どんな立場の人であれ、法律に抵触していますので責任を問われます。
角界だけでなく、違う業界にもいえますが、人の上に立つひとが自分の感情に責任を持てず、怒りの感情に囚われた行為を繰り返すと、自身のこれまでの功績や信用だけではなく、組織全体の信用を失います。
下につく人は上の人の暴力や恫喝に常に恐れて萎縮することになります。当然、上下の信頼関係を築けないギスギスした空気となることでしょう。
以前のブログで松下幸之助さんの怒り方について、綴りました。
松下幸之助さんは怒るとき長時間にわたって部下を怒り続けることはありましたが、決して暴力を振るうことはありませんでした。そして、怒ったあとは必ず励ましの声をかけていました。
なぜ、こういうことができたかというと、松下幸之助さんは何としても成長して欲しいために命がけで部下のことを怒る。と決めていたからです。そのため、部下のかたも発奮して成果をおさめた。ということです。
一方、こちらの先輩力士の怒る目的はなんだったのでしょうか?
ビール瓶で殴打してまで怒る必要はあったのでしょうか?
角界では過去にも新弟子に対する集団暴行事件があったり、一般人に対する暴力で横綱が引退に追い込まれることもありました。
アメリカではアメリカンフットボールのNFLに所属している新人選手に対してアンガーマネジメントを受けることが義務付けられています。
このニュースをみて早急に角界にもアンガーマネジメントを取り入れていくべきではないか、と思いました。
づかちょでした!