こんにちは
社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントファシリテーター
づかちょ(飯塚桂輔)です。
今回は信賞必罰という言葉から怒りの感情に責任を持つことについて考えてみました。
信賞必罰という言葉は
立派な働きをした人は必ず賞して
過ちを犯した人を罰する
という意味で、松下幸之助さんが人を育てる心得として多くの人に説いていました。
しかし近ごろは、相手に罰を与えること、怒ることを目的としている言動を多々見受けられます。
飲食店の店員さんの粗相に対して激昂したり、電車内や車の交通トラブルで傷害事件に発展することも跡を絶ちません。
確かに、秩序を保つためにルールやマナーを守ることは必要です。が、
怒ればなんとかなるという思い込みや私情をはさんだ怒り方、罰しかたではますます秩序が乱れてしまいます。
怒る側は怒る目的を明確にして私情が含まれていないか俯瞰してみましょう。
相手を正すことより、自分が落ちついているかどうかの方が肝要です。
怒られる側は相手が怒る目的は何なのかを聞き取り、非がある部分はお詫びして問題解決に向けて最善を尽くしていきましょう。
もし怒る側が
謝れば済むと思っているのか!
口答えするな!
なんとか言ったらどうなんだ!
という相手を拘束させたり、思考停止させるフレーズを使ってきたら怒ることが目的で怒っている可能性があります。
私は被害者だ! お前が悪い!
の話は終わりがありません。
これからどうするのかを聞きだし、暴力や恫喝には毅然として受け付けない態度で臨みましょう。
売り言葉に買い言葉はNGです!
責任ある怒りは秩序を守りますが、無責任な怒りは怒りの連鎖をもたらします。
松下幸之助さんは
叱ることが部下のためにも組織全体のためにもなる、なんとしても育ってほしいと思うから命がけで叱る
という目的のもとに怒っていたので、部下のかたからは「ありがたかった」という感謝があったそうです。
今回のブログは
↓こちらの記事を参考にさせていただきました
づかちょでした!