「金は・・・神か?」「力さ。神よりよっぽど役に立つ」 | 期間限定?「あにぐだ」

期間限定?「あにぐだ」

ここ数年、とんとアニメに縁のなかった私さくろんが最近になって何故かアニメを見まくっているので、せっかくだから感想をぐだぐだと書こう、だもんで「あにぐだ」です。さていつまで続くやら(おい)

【TheBlackLagoon】Eagle Hunting and Hunting Eagles 1着

※台詞:全てのものは「物」に集約され、その共通の価値判断は「金」だというレヴィに問いかけるロック。「信じる」という言葉が支えになるか無力なのか・・・少なくとも絶対的な価値基準にはなりえないのかも知れません。

☆とにかくレヴィとロックのやりとりのシーンが圧巻でした。確かに、こういう毛色の作品で唯物論はテーマとしては語りつくされた感もありますが、やはり演出次第ではそのインパクトは絶大だと実感させられます。

 勲章とシャレコウベを差し出して「こいつとこれ、この2つは一体なんだろうね?」からはじまる、レヴィとロックの会話はまさに必聴ものです!そして、レヴィたちの「仲間」の概念のシビアさも、生きる世界を想像させます

「それともう一つ。パームツリーの通りに住んでる金持ちのクソデブ、化粧を人生最大の仕事に考えるバカ女そういったクソ偽善者達と同じ視点でアンタに話をしてほしくないんだ。仲間に淫売扱いされるくらいツライことはないから。だからあんたが正常位の話を蒸し返すなら、あんたは仲間じゃなくなるよ。・・・そん時、あたし、あんたを殺すからね」

 ロックの視点は聖人君子ではなく偽善者のうわべの視点だと切り捨てます。いや、おそらくはロックは偽善者然として発言していないでしょう。でも、世界の薄皮を剥いでいけば、世間の常識や倫理観は、所詮薄皮の上でしか通用しない考え方なのです。レヴィはそれを知っているからこそ忠告したのでしょう。

 船上でのダッチとベニーの会話も何気に渋いです。

 特に、ダッチの台詞の皮肉さ加減がたまりません。

「役立たずがテメーの無能を棚上げして愉快に生きようとしたら、あっと言う間にマーチ好きのバカが一匹出来上がる。どこに行っても変わらない法則だ」

「撃たれ続けてる限り、まだ大丈夫ってことさ」

 ホント、この作品って語録が出来ますよね(笑)


やっぱり、あの子は上に絶対に上っていく運命なんだ!

【エアギア】Trick:6 4着

※台詞:イッキの上達の速度を見て確信するシムカ。果たして、彼女はイッキに何を求めているのでしょうか

☆いよいよAクラスの人間が登場したり、暗躍する組織があったりと下部だけの世界から広がりを見せつつあります。その代わり、今回の相手が出涸らしのスカルセイダーズだったのは役者としては荷が重かったような(おい)

 そう言えば、バトルで何か物足りない部分を以前から感じてたんですが友人に指摘されて分かりました。この作品、エアトレックで動いてる時、実はキャラクター自身はほとんど動いてないんですよね(汗)アクションシーン=アニメーションがバリバリ、という思い込みがあって見ていたので気付きませんでしたが、言われてみてみると、効果線だけでキャラが動いていなかったり、スローモーションになってたり。。。確かに描写のテクニックの一つと言えばそうなんですが、それだけじゃあ、やっぱり気付かなくても自然と「物足りなさ」というのは感じてしまうものです。

 今回はそれが分かったのが個人的な収穫かも(笑)


目が笑ってねーんだよ・・・

【ガラスの艦隊】道化のごとく 3着

※台詞:被害者演ずるカーズを見てクレオが一言。この時点で全てを悟っていたんでしょう

☆ドール化されたミシェルの兄ジルが中心の話でした。兄と肯定したい自分と、これは兄ではないと否定する自分との間で葛藤するミシェルがなかなかいい感じです。そして、最後はクレオとジルのどちらかしか助けることが出来ないという、もうこれ以上ないお約束な展開にのけぞってしまいました(笑)実にガラ艦らしいベタなクライマックスがたまりません。

 そして、何の前触れもなく苦悶に表情をゆがめるヴェッティの姿も「なっ?!」という無駄なインパクトを与えてくれてます(おい)

 話としてはきちんと進んでいるんですが、常に軸が20度くらいズレた展開が微妙に面白いです