【灼眼のシャナ】灯る炎 1着
フレイムヘイズに救われたと思った悠二だったが、彼はすでに死んでその身は残りカス「トーチ」になっていた。いずれ自分の存在自体がなくなってしまうことを告げられ呆然とする悠二。だが、クラスメイトの平井ゆかりもあの事件でトーチになってしまったことを知り自分のことより同様する。しかもトーチの火は弱く1日もたないらしい。周囲もゆかりの存在をほとんど忘れてしまっていた。前日の彼女の笑顔を思いだし、なんとか元の彼女に戻そうと、友人の池を誘って彼女と盛り上げようとするが次第に灯を弱くしていったゆかりは自分が一番好きだった河川敷の夕日を見ながら悠二の目の前で消滅してしまうのだった。
温厚なイメージの悠二でしたが、結構熱くてなかなかいい感じでした。
自分が死んだことに対しては冷静に見つめてしまって苦笑すらするのに、平井さんも死んでしまいその存在を周りが忘れてしまいそうになっているのを見るといても立ってもいられなくなる姿は、残りカスどころか普通の人間よりもよほど「人間らしい」姿に見えてきます。
シャナに言った「『ただの』なんて、もう言うなよ」というセリフもグッときますよね。名前というのは記号や形式の一つに過ぎないのかもしれませんが、それによって少なくとも「ただの」何かであることからは開放される、という考え方はちょっとジーンとします(笑)