胸が苦しくなった出来事で私の今後の方針が決まった(長文ですがどうか最後まで読んでやって下さい) | ニューヨークからのエアメール        ~ever since~

ニューヨークからのエアメール        ~ever since~

滞米歴約30年。アメリカ国籍。外国人として日本で長期滞在ビザ取得。父の介護を経て、日本に家族で住み始めた現状で、かなりのカルチャーショックに陥ってます。

昨日は、突然、私の新しい仕事(編集の仕事をします)が決まったり、ある動物関連サイトに初投稿した記事が採用されることになったり、1年ぶりにある懐かしい人と偶然再会したりといろいろ嬉しいことが続きました。

ライターの仕事をリストラされてから、次の仕事がまったく決まらずどんどん落ち込んでいたのですが、突然降ってわいたような素晴らしいお仕事のオファーをしていただき、真っ暗闇になっていた心の中にパッと明るい光が差し込んできた気分になりました。その後、立て続けに上記に書いたようないい出来事が起こりました。それは、まるで打ち上げ花火の3連発って感じだったのです。


だけどその後で、1つだけとっても心が苦しくなるような出来事に遭遇してしまいました。

それは夕方、夫とモモちゃんを連れてスーパーマーケットに買い物に行き、外に待たせていたモモの散歩をしようとそのスーパー周辺を歩いていた時のことでした。


スーパーの近くにある道路沿いの角の一軒屋。その家の庭には犬小屋があり、ラブラドールが放し飼いにされていました。


スーパーに行く時には、いつもその家のお庭の前を通るので、そこのワンちゃんに挨拶していました。お庭はフェンスで囲まれていたので、ワンちゃんがよく見えていたのです。

そこは小学校のすぐそばなので、下校時の小学生たちも、よくそのワンちゃんとフェンス越しで触れ合っていたのを微笑ましく見ていました。

犬小屋も手作りで、時々飼い主さんが家から出てくると、ワンちゃんがとっても喜んでいたので、かわいがってもらっているんだと思っていました。でも、体が大きいので外飼いしてるんだな~くらいに考えていました。日本は犬を外飼いする人多いですし。

でも、2週間くらい前から、犬がその庭のどこにも見当たらなくなったのです。それでちょっと心配していたのですが、その家の斜め向かい側の倉庫みたいな敷地に、その犬が鎖で繋がれていたのを発見し、ああ、犬小屋が古くなったので、作り変えてもらうのね!その間、ここに移動しているのね!と勝手に想像していたのです。

庭では放し飼いにされていたのですが、その倉庫みたいな敷地は囲いがなかったため、致し方なく鎖で繋がれているんだなぁ~くらいに考えていたのです。

とっても大人しい犬です。倉庫に繋がれた犬は、すぐ近くまで近寄ることができました。そして、初めて体を撫でてやることもできました。すぐそばで見る犬は、かなり太っていました。ちょっと栄養与えすぎ、このままでは病気になっちゃうよ!と心配はしたのですが、それも可愛がってもらっているからゆえのこと。。。他人の犬にとやかく申し出ることはできませんし。。

犬がいた家の庭にあった犬小屋は、飼い主さんが壊すところを目撃していました。やっぱり、だいぶ傷んできたので、作り直すんだなぁ~って勝手に想像していましたが。。その壊し方が、不貞腐れたような感じで叩き壊していたのです。。その飼い主さんの雰囲気が、なんか変だな?とはその時感じていました。

犬小屋が完全に取っ払われたのにもかかわらず、いつ見ても、新しい犬小屋を作っている気配すらありませんでした。


犬は、斜め向かいの倉庫に繋がれたままでした。いつも大人しく座って元の家の方をジッと見つけていました。早く元いた場所に帰りたいよね。。放し飼いの方がやっぱりいいよね。。と犬に心の中で話しかけるくらいしか私にはできず。。勝手に見守るしかありませんでした。

その倉庫の傍にも、犬小屋がありますが、とても小さな物でした。でも、その奥に広い倉庫があって、ちょっと覗いてみたら、犬用に開放したみたいで、犬用の毛布などが置いてありました。昼間は通りから見えるところ、陽の当たるところにつないで、夜はきっとその奥の広い部屋に移動させてもらっているのでしょう。

もしかして、もうずっとこの犬はこの倉庫で飼うってことかもなぁ~って思うようになりました。

それが。。。昨日のことです。買い物が終わって、モモの散歩を夫と二人でしていた時に、いつものワンちゃんの所に行ってみても、そこにはワンちゃんはいませんでした。夫が向かい側にある家の庭の方を見に行きましたが、やはりそこにもワンちゃんはいませんでした。


きっと散歩に行ってるんだね!と夫に話しかけた途端、「犬ならこっちにおるよ!」と見知らぬ年配の男性が声をかけて、倉庫のある敷地内のずっと奥の方へ歩いていきました。その人は私たちに犬がいるところに道案内をしてくれたんです。

それでついていってみると、資材が置かれている空き地のような場所にワンちゃんが鎖で繋がれていました。いつもクールなワンちゃんが、その時ばかりは、私たちを見て、尻尾をちぎれんばかりに振り体全体で喜びを表現してくれたんです。

モモに対してとてもフレンドリーなワンちゃんなので、てっきりオスだと思っていたら、その男性いわく、”この犬もメスだろう”ということでした。そして私たちに”この犬、もってき!あげるから!連れて行って!”といきなり言ってきたので、びっくりしてしまいました。

どうしたのかと尋ねると、その男性は、「この犬、もろ~たんや!ほら、あの角の家の庭におったろ!あそこんちの犬やったんや!それが突然、もういらんことなったからやる!ゆわれてここの大工さんが仕方なく引き取ったんじゃ。だから、あんたらが欲しかったらやるよ!」

いえいえ、欲しいわけではありません。。。でもいったいどうしてそんなことが。。。ともっと詳しくきいてみたら。。。

「なんか、この犬、飼い主から虐待されと~たみたいや。近所の人たちが皆そういう。吠えんやろ!吠えたら、たぶん棒かなんかで殴られとったと。だから、大人しくなったんや。散歩だってさせてもらえんかったから、庭で放し飼いの状態だけやったから、こんなに太ってしもうて!飼い主は、もう面倒みるのがめんどくさくなったからいらん!ゆーて、ここの大工さんに押し付けたんや。大工さんももう歳やけ~の~。前に犬飼ってたんやけど、そいつが病気で死んで、もう犬はいらんおもっとったんや。散歩せんといけんけぇ~そんな時間、仕事が忙しくてないけんのぉ~。あんたら、いらんかね?」

って、言われても。。。困る。。。。しかもこんな大きな犬は。。。無理。。。

 

それでも、どうしても押し付けられたという大工さんが飼えないのであれば、致し方ないかな。。引き取ることも。。。と一瞬考えたのですが。。

よくきくと、その大工さんは、犬好きで、面倒ながらも散歩も連れて行く人で、病院とかにもちゃんと診せる人だということが判りました。

なら、大工さんが飼ったらええ!ということで、私はワンちゃんに「そうか、そうか、それは悲しい思いをしたんだね~。でも、良かったね~!新しいお家ができて。可愛がってもらい!!」

と大きな声で言ってそこを後にしました。

肝心の大工さんは、そのそばの小屋で何やらギコギコと音を立ててずっと作業中で、私たちの前には一度も顔を見せませんでした。

私たちを犬のところに連れて行ってくれたおっちゃんは、その大工さんのよく知った仕事仲間だったようです。

ということで。。。ワンちゃんが何故、向かいの家の倉庫にずっと繋がれていたのか、元いた家の庭にあった犬小屋が取り壊されたまま再建されることがなかったのか。。。ずっとこの2週間くらい、気になってしかたなかった疑問が昨日は、これまた偶然の見知らぬおっちゃんとの出会いで、判明したのでした。

でも、この出来事は。。。私たち夫婦の胸をとても締め付けるお話となりました。

帰りの車の中で「もういらんから!って何?!もし、大工さんがもらってくれなかったら、捨てたってこと?もし、保健所に連れて行かれてたら、殺処分されてたってことだよね!酷すぎる!本当にそういう人が多すぎ!あんなに人懐っこい犬なのに!普通の人が本当に残酷なことを平気でするよね!!命をなんとも思ってないよね!!犬だって、目と鼻の先で前の家が見えていて。。戻れなくて…辛すぎるよね。。傷ついてるよね。。心の中…捨てられたんだもんね。。まぁ、虐待から解放されたわけだけど。。。それにしても。。それにしても。。。酷すぎる!!人間の顔した鬼だ!!」ともう、私は怒りと悲しみでいっぱいになって興奮しすぎてしまいました。。。

その後、夜まで動悸がして。。たまんなかったです。。。

トータル的に考えて、昨日はとっても良い日だったのですが。。。ワンちゃんのことにしても、疑問が解決したのだし、もう安全なんだとわかったのだから、結果、それを偶然知ることができて良かったと思うのですが。。(ずっと気になってしかたなかったので)

最後がこれだったんで。。なんだかね~って感じです。

本当にペットの命をなんとも考えていなくて、飽きたら捨てる!とまるで使い捨ての物扱いを平気でする一般人の方がたくさんいすぎて。。。お前らおかしすぎるだろ!犯罪者扱いにならなくても、それは命に対しての冒涜をしている行為なんだから、いつか天罰下るぞ!みたいな気持ちにどうしてもなってしまうわけです。酷すぎるよ。。

前から私は書いているのですが、動物たちにも人間と同じ”気持ち、感情、思い出の記憶”というものがあるのです。

一度家族に迎えいれたら、もう家族なんですよ!それを途中で放棄するなんてことがあってはいけないんですよ!自分が産んだ子供、育てた子供を平気で途中で捨てられますか?!そういうことと同じなんですよ!ペットたちにとっては、飼い主さんは大事な家族で、パパやママなんです。その大事な人たちに突然、捨てられると、深く深く心が傷ついてしまうんです。

彼らが唯一多くの人間たちと違うのは、無償の愛をくれるということです。一度愛した飼い主さんを彼らが嫌いになったり、忘れたりすることは絶対にないんです。そういう意味では平気で人や動物たちを傷つけたり裏切ったりする人間より、魂がずっと上なんだと私は考えています。

とにかくです!人や動物たちをいじめたり傷つけたりするのは、絶対にしてはいけないこと!!それを平気でできる人というのは、魂が穢れまくっているのです。どうかそのことに、早く気が付いてください!

って気分に昨日は本当になりました。

私は昨日、人生での大きな転機が訪れました。

でも、そのワンちゃんのことがあってから、そのことが一番心に響いてしまい。。。悲しくなってしまいました。

だから、これから私は編集者としての道を歩んでいくことになるんですが、ワンちゃんや猫ちゃんに関する、人の意識の持ち方を少しでも変えていただけるよう、動物に対する記事のライターは、別に続けさせていただこうと心に決めました。私をライターとして採用しくださる動物サイトにも昨日、巡り会っています。
余暇には、そこでのライティングの仕事をやろうと考えています。

もともと私はライターです。それを飛躍させるためにも、編集の仕事をこれから学んでいこうと思います。それを運命がこうして導いてくれたのですから。それも必要だと感じました。

けれど、私の動物たちのために何かしてあげたいという気持ちは、昨日のそのワンちゃんの出来事で、とても強まっていきました。私は、寄付するようなお金の余裕もありません。かといって動物ボランティアをする体力もありません。これ以上動物たちを引き取ることも無理です。そんな私ができることといえば、動物たちに関する記事を書いて、少しでも人々の動物たちに対する意識を変えていくこと、共感してもらうこと、動物たちにも感情があるということをしっかりと認識してもらうことだと感じました。

編集という仕事のオファーをいただき、同時に動物記事のライターとしての採用が決まり、そしてずっと気になっていたワンちゃんの真相を知ることになった昨日は、私がこれからどうしていったらいいのかを教えてくれたような感じがします。だって、この3つがすべて昨日、同時進行のように起きてしまったのですから。。

もし、どれか1つでもかけていたら。。私の方針はまた違ったものになっていたことでしょう。。

でも、私の人生は私が決める、私が行うものだと考えています。なので、けして間違ったことはしないので、編集の道を学びながら動物ライターとして書き続け、そしてそのライターの仕事で得た収入は、動物愛護団体に寄付できればいいなと考えています。私の生活は、編集の仕事がきっと支えてくれるようになるだろうと。。。希望が見えてきています。

以上です!

編集の研修と仕事が始まると、いままでのようにブログの更新ができなくなりそうなので、今回、気を入れて書いておきました。もちろん、余暇の時に、ブログの更新も続けていきますが。。。新しい事を始めるので、最初は慣れるまで。。疲れてしまいそうなので。。。ボチボチの更新になると思います。

前途多難だったのは、一昨日までで、昨日から私の人生は希望に満ちた日々が始まるような気がしてきました。今度こそ!三度目の正直で、とても良い雇用主との出会いが訪れたようです。