ココ姫は虹の橋へ | さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

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施設長の若山三千彦が書いています。

 

今、私たちも気持ちの整理がつかず、まともな文章を書ける状態ではありませんので、ココ姫の旅立ちに関わっていた者として、起きたことだけを機械的に書いていきます。

 

今日のココ姫は、いつも通り、体調が悪いなりに普通に穏やかに過ごしていました。

 

夕方4時前位には、サリーちゃんの部屋になっている脱衣室に入って行って、サリーちゃんと少し触れ合うような仕草をしていたそうです。

 

しかしその直後、ココ姫の定位置である玄関前でぐったりしていたのです。

 

そこで、2-2ユニットのリーダーのオニちゃんは、動物病院に電話して、6時半の受診の予約をしました。

 

とは言え、この時点では、最近のココ姫には時々ある体調の悪さだろうと思っていたそうです。

 

私はこの状況を聞いて、病院に行く前にココ姫の様子を見ておこうと思い、5時過ぎにユニットを訪れました。

 

 

その時のココ姫です。

 

ぐったりしていますが、意識はありました。

 

 

私のことをしっかり認識してくれました。

 

撫でると、少し体を伸ばして応えてくれました。

 

気持ちよさそうとまでは言えませんが、撫でられたのを喜んでくれたのだと思います。

 

少しの間撫でていて、その後私はリビングに行き、ルイを撫でたり、ご入居者様と話をしたりしていました。

 

でもココ姫が気になって、2~3分後に玄関に戻りました。

 

そしたら、ココ姫は体を横に向けて倒れており、瞳孔が開いていたのです。

 

慌てて体をさすりながら名前を呼ぶと、かすかに体を動かしたので、まだ息があることはわかりました。

 

※ココ姫の生前最期の写真となりました。

 

ちょうどその時、トイプーのココ君にご飯をあげるために、休日なのに来てくれていたアーミーさんが、

 

ココ姫の様子を見るために、玄関扉を開けたので、私は「アーミーさん、まずいっ!」と叫びました。

 

それだけでアーミーさんは全てを察して、動物病院に電話して、これからすぐに行くと伝えました。

 

その間に私はリビングに駆け戻り、オニちゃんに、「動物病院に行く前にココを見て」と声をかけました。

 

オニちゃんも、これだけで全てを察し玄関に走っていきました。

 

オニちゃんは泣きながらココの名を呼びつつ、カートを用意して手早くココ姫を載せました。

 

オニちゃんは業務があってすぐにはユニットを出れないので、アーミーさんがカートを押してエレベーターに乗り込みます。

 

私は階段を駆け下り、事務室で車のカギをとり、エンジンとエアコンをかけていました。

 

そして手動になっている2つの自動ドアを開けたところに、カートを押したアーミーさんが、走らないようにしながら最大の速さでやってきました。

 

玄関を出る前、ココ姫がしっぽを少し振ったのをアーミーさんは見たそうですが、残念ながら私は見ていませんでした。

 

ココ姫は、ホームを出る前に別れを告げてくれていたのです。

 

そしてアーミーさんはココ姫を抱き上げ、助手席にしっかりと横たえ、出発しました。

 

…しかし、数分後アーミーさんから電話が入ったのです。

 

まだ病院にはついていないのだけど、ココ姫の呼吸が止まったという知らせでした。

 

…アーミーさんは動物病院に行くのを止め、引き返してきました。

 

一連の動きの中、私は時計を見ている余裕はなかったのですが、アーミーさんが戻ってきたのは、5時45分位です。

 

従って、ココ姫が旅立ったのは、その10分前、5時35分位だろうと思います。

 

すみません、今はこれ以上は書けません。

 

ココ姫、これまでありがとう。

 

ココ姫と一緒に暮らしたこの一年間のことを、私たちは永遠に忘れないよ。

 

今頃は、大好きな飼い主さんと再会して、たっぷり甘えているよね。