先週の土曜日、11月11日は酉の日でした。
正確に言えば、一の酉ですね。
今年は、11月11日が一の酉、11月23日が二の酉です。
酉の日と言うと、全国各地で酉の市が開かれますよね。
特に浅草の酉の市は有名です。
うちの法人でも、もう一つのさくらの里のデイサービスが開催している介護旅行行事(コロナ前)で、浅草の酉の市を楽しみ、スカイツリーに上る、というようなツアーを何回も開催しています。
酉の市は、縁起物の熊手を売ることから始まった行事ですが、当然数多くの食べ物の屋台が出ています。
定番のたこ焼き、お好み焼き、焼きそば、そしてベビーカステラ。
浅草なら人形焼。
最近なら牛ステーキ串など、色々な屋台が出ていますが、その中には、昔ながらの酉の日の縁起物の食べ物もあるのをご存じですか?
酉の日の縁起物の食べ物は2種類あります。
一つは里芋の一種の八つ頭です。
もう一つは、切り山椒という山椒をきかしたお菓子です。
八つ頭は生のまま売っていることが多いようですね。
切り山椒は、山椒をきかしたお餅のような和菓子です。
酉の日に八つ頭と切り山椒を食べることは、全国に広がっている日本の伝統です。
でも、さくらの里山科がある、ここ横須賀ではもう一つ、別の伝統があるんですよ。
横須賀では、酉の日にキンツバを食べるんです。
言うまでもないことですが、キンツバとは、あの和菓子の代表のキンツバのことです。
キンツバは昔からある日本の伝統的な和菓子の代表ですが、それを酉の日に食べるという習慣はありません。
横須賀以外では。
ここ、横須賀だけに、酉の日にキンツバを食べると言う習慣があるんですよ。
実はその習慣は比較的最近できたそうです。
戦後、横須賀市の大津にある諏訪神社の近くにある、老舗和菓子屋、さかくら総本店が、神社の酉の市でキンツバを出したところ、大好評で、そのまま伝統になったということなんですよ。
だから、横須賀でも、大津周辺だけの習慣だったのですが、最近は、京浜急行の横須賀中央駅の駅ビル、モアーズで、酉の日に合わせて、市内の老舗和菓子店が出店してキンツバを売るなど、市内の商業施設がイベントとして盛り上げているので、酉の日にキンツバを食べる横須賀市民が増えているようです。
ということであれば、当然、さくらの里山科でも、酉の日のおやつはキンツバです!
だから、今月の「季節のお茶会」は、酉の日に開催!
キンツバです。
そして、せっかくの和菓子に合わせて、お茶もいいものにしました。
八女茶です。
キンツバは、老舗和菓子屋の上條さんに注文した手作り品です。
さらりと上品な甘さで、とっても美味しかったんですよ。
八女茶は、福岡の読者さんがご寄付と一緒に送って下さった高級な茶葉を使いました。
素晴らしいお茶でした。
美味しいキンツバと八女茶に、ご入居者様も大満足されていました。
酉の日にキンツバを食べれることは、横須賀市民にとっては縁起がいいことです。
ご入居者様皆様に幸運が訪れますよ、きっと!