前の記事に続いて、施設長の若山三千彦が書く福祉エッセイです。
施設長と言うよりは、社会福祉法人の理事長としての立場で書いており、またエッセイと言うよりは、法人の方針説明みたいなものになります。
コロナが5類に格下げされるのに先行して、今週からマスク着用の推奨が解除されました。
しかし、さくらの里山科では(法人全施設でも)、引き続き全職員が勤務中は常に、サージカルマスク(使い捨て紙マスク)を着用することとします。
実は、マスク推奨の解除について、厚労省は、各企業・事業所が従業員にマスク着用を義務付けてはいけないと発表しています。
ただし、福祉施設はそこから除外するとも発表しています。
すみません、わかりづらいですよね。
要するに、福祉施設は職員にマスク着用を義務付けてもよいということです。
従って、さくらの里山科では、引き続き全職員(介護職員だけでなく、事務職員など全ての職種の職員です)が勤務中は常にマスクを着用することに定めました。
ただし、正直なところを言ってしまうと、国がダメだと言っても、全職員マスク着用は続けるつもりでした。
ちなみに、各企業・事業所が従業員にマスク着用を義務付けてはいけない、というのも、どこまで厳格に適用されるのかわかりませんよね。
例えば、普通のスーパーなどが、「うちはお客様に安心して頂くために、感染対策をしっかりやります」と言って店員のマスク着用を義務付けるのと、国が禁止するのは変ですし。
制服の一部としてマスクを定めるのを禁止はできないでしょうし。
まあ、それはともかく、さくらの里山科では引き続き、全職員が勤務中は常にサージカルマスク(使い捨て紙マスク)を着用することを義務付けますし、そのために職員へのマスク配付も続けます。
そもそも、コロナ前から、インフルエンザの予防のために、冬の間は全職員にマスク着用を義務付けていました。
コロナが5類に変更されても、コロナのウィルスが変わる訳ではありません。
コロナの感染力や高齢者の致死率も変わりません。
今の段階では、ご入居者様の命を守ることを最優先として、職員には常にマスクを着用してもらいます。
とはいっても、今後、職員への行動自粛は変わっていくと思います。
今は、職員5人以上が集まる会食は自粛を求めていますし、各部署で忘年会等の宴会を開くことは禁止していますが、それも見直さないといけないでしょう。
これからは、感染予防対策と普通の生活を両立する方法を模索していくことになると思います。