コロナ第8波について思うこと | さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

全国初!全国唯一!ペットと一緒に入居できる特別養護老人ホーム
ホームで暮らすワンちゃん、猫ちゃんの日々を綴ってます
ホームのイベント、お食事、ご入居者様の生活や介護もご紹介します
住所 横須賀市太田和5-86-1
電話 046-857-6333

施設長の若山三千彦が書いています。

 

コロナ感染について、私達の法人の実体験を書きます。

 

これは完全に、個人的(法人的)体験に基づく主観です。

 

私は医療資格者ではありませんし、医学的根拠は全くない、ただの主観だということをご理解の上でお読み下さるようお願いします。

 

 

コロナ第8波で、私達の法人の各施設で院内感染が生じています。

 

第7波に比べて飛躍的に増えています。

 

第7波の時は、さくらの里山科で1回、グループホームさくらの家で1回、院内感染が起きました。

 

法人全体で2件です。

 

今回の第8波では、さくらの里山科で3回、グループホームさくらの家で2回、障害福祉系の複数施設で2回です。

 

法人全体で7回となります。

 

だから、私達の経験では、第8波の感染力は、第7波までよりもはるかに強いと感じられます。

 

けっして、うちの法人の職員達が、コロナへの警戒心を薄れさせた訳ではありません。

 

小学生のお子さんを持つ非常勤職員さんが言っていました。

 

ママ友と話していると、コロナに対する意識の違いに、まるで別世界の住人のように感じると。

 

私達介護施設の職員は、未だにコロナに対する警戒はマックスです。

 

仕事中マスクと手袋、消毒用アルコールは必需品です。

 

アルコール消毒を繰り返すので、私の手もひび割れてぼろぼろになっています。

 

食事介助の際など、職員がフェイスシールドをつける時も多いです。

 

全職員に、出勤前の検温を義務付けています。

 

検温の結果は、出勤後に職場の記録簿に記入することになっています。

 

もちろん、37.5℃以上の発熱がある場合は出勤しないことになります。

 

毎週、月・木には全職員に抗原検査を義務付けています。

 

※厚労省が保健所を通じて全福祉施設に大量の抗原検査キットを配付して、週2回の定期検査実施を求めています。

 

さらに、各部署での宴会、飲み会は禁止しています。

 

職員同士の会食も自粛を求めています(申し訳ない事ですが、実質的に禁止と同じです)。

 

おそらく、プライベートでも外食や旅行、スポーツ観戦等のイベント参加をある程度控えてくれている職員が多数だと思います。

 

だから私達の生活は、世間一般の人たちと大きくずれているんです。

 

非常勤職員さんが言うように、普通の人の話を聞いていると、別世界の住人の様に感じてしまいます。

 

別世界の住人とは私達のことです。

 

あるいは、2年前のまま時間が止まっている別時代の住人です。私達は。

 

こんな状況ですから、私達のコロナへの警戒心はこれっぽっちも薄れていません。

 

第7波の時も、今の第8波でも、同じように感染を警戒しています。

 

それなのに、第8波では院内感染の発生数が飛躍的に増えてしまいました。

 

感染力が異常に強くなってるとしか思えません。

 

そして、私達が経験している感染の特徴として、感染経路がわからない、という点があります。

 

第7波で生じた2回の院内感染では、最初に感染した職員が明確でした。

 

その職員の責任は全くありませんが、そこから感染が広がったと推測されます。

 

しかし、今回発生している感染では、最初に感染した職員がいない場合が多いのです。

 

だから、いつ、どこから感染が広がったのかわかりません。

 

おそらく、無症状で、抗原検査でも陰性になるが、コロナウィルスをもっていて、他の人に感染させてしまうというような場合が多いのだと思われます。

 

今、さくらの里山科で発生している4Aブロックでの感染でも、職員は毎日抗原検査をしており、全員陰性で、発熱や風邪症状がないのに、途中で4-1ユニットから4-2ユニットに広がってしまいました。

 

2つのユニットにいるご入居者様は接触しませんから、感染が広がったのは職員経由でしかあり得ません。

 

やはり、無症状で、抗原検査でも陰性になる職員がいたのだと思われます。

 

もしこの記事を読んで下さっている福祉関係者の方がいたら、無症状、抗原検査陰性でもウィルスを持っている可能性があることに注意して下さい。

 

無症状で、検査結果陰性なら注意しようがないように思えますが、それでも、わずかですが、対策はあります。

 

うちの法人でも、職員達に、自分が感染していても、できるだけご入居者様に感染させない工夫を呼びかけています。

 

業務中は絶対にマスクを外さないこと。

 

これまでは、ご入居者様とのコミュニケーションに必要なので、一瞬マスクを外す瞬間があったのですが、それをしないよう呼びかけています。

 

そして、できるだけ人と話さない事。

 

できるだけ人に近づかないこと。

 

ご入居者様を介助する際も、できるだけ時間を短くすることです。

 

このような対策をとると、ご入居者様とのコミュニケーションが減ってしまい、介護の質、生活の質が低下しますが、仕方ありません。

 

ご入居者様がコロナ感染すると命に関わることは、もう嫌と言うほど経験してきましたから。

 

第8波が終わるまでは仕方ありません。

 

命の方が大切です。

 

いや、これからはおそらく、コロナ感染の波が始まるたびに、介護の在り方を変えていくのを繰り返すしかないでしょう。

 

コロナ第8波に関する個人的感想でした。

 

※繰り返しますが、ここで書いたことに医学的根拠は一切ありません。ご了承下さい。