うちの自慢料理の一つに、ご馳走スイトンがあります。
とっても美味しいスイトンなんですよ。
ところで皆さんはスイトンってご存知ですか?
きっと若い人はスイトンという名前自体に聞き覚えがないでしょうね。
スイトンとは、小麦粉の団子を入れた汁物です。
団子のことをスイトンと呼び、スイトンが入った汁自体もスイトンと呼びます。
少しご年配の方や、戦争中の日本を舞台にした映画やドラマをよくご覧になる方はご存知だと思います。
そのような方は、スイトンと言う物は、食糧不足の戦中戦後の、ご飯の代用食で、とっても不味い物と認識しているかと思います。
実際に、戦中戦後にスイトンを食べていたご高齢者様に聞いても、スイトンはまずいと口をそろえておっしゃいます。
でも、さくらの里山科のスイトンはとっても美味しいんですよ。
ご覧の通りとっても具沢山です。
大根、ニンジン、椎茸、長ネギ、そして豚バラ肉が入っています。
ちなみに、ご入居者様には少し硬いのでゴボウは入れていませんが、もし皆さんが作るのならゴボウもお勧めです。
そして、団子=スイトンが昔の物とは全然違うんですよ。
小麦粉と白玉粉に、豆乳と出汁を練り込んで作った、とっても美味しい団子=スイトンなんですよ。
昔のスイトンとは全然違う美味しい物なので、ご馳走スイトンと名付けました。
最初は、「スイトンなんて」と嫌そうな顔をされていたご入居者様も、一口食べれば、その美味しさに感激!
皆さん口をそろえて「美味しい!」と言って下さいます。
実は、最初は8月15日の終戦記念日にスイトンをお出ししていたんです。
終戦記念日に当時の生活を偲ぶお料理として。
そして、どうせお出しするなら、美味しいものにしようと毎年改良を重ねていく内に、
超美味しいスイトンが出来上がりました。
こんなに美味しい物を、戦争と結び付けて食べるのではもったいない!
ということで、終戦記念日以外の日にお出しすることにしました。
寒い日に食べるアツアツのスイトンが最高に美味しいので、冬には何回もお出しすることにしました。
最初に作ったのは醤油味だったのですが、味噌味も開発し、海鮮スイトンも作りました。
こうして、ご馳走スイトンは、うちのホームで進化を遂げたんです。
うちの自慢のお料理です。