施設長の若山三千彦が書いている食のエッセイです。
うちのホームでは、月に1回、ちょっと贅沢なスイーツや、ちょっと特別なお飲み物をお出しする「季節のお茶会」というシリーズ献立のおやつがあります。
今月の季節のお茶会は今日でした。
今日のおやつにお出しした、ちょっと贅沢なスイーツ&お飲み物とは…
京和菓子の水無月と、宇治抹茶でした。
皆さんは水無月という京都の和菓子をご存知ですか?
うちのホームでは8年前から、6月の末には、この水無月をお出ししているので、昔から本ブログを読んで下さっている読者さんならご存知だと思いますが、普通の人はあまりご存知ないと思います。
京都の人以外は。
京都の人にとっては、知っていて当然、となるかもしれません。
水無月を食べないと6月は終らない、という感じなのかもしれません。
すみません。実際に京都の人に聞いたわけではありません。
私の想像です。
これが水無月という京都の和菓子です。
葛餅に小豆をのせた、という感じのお菓子です。
水無月とは、もちろん6月の日本の呼び方です。
京都では、6月の終わりにこの水無月を食べて無常息災を祈るという習慣があるそうなんです。
8年前に「季節のお茶会」シリーズを始めた際、3月は桜餅、4月は葛桜、5月は鶯餅ときて、さて6月はどうしようと悩み、6月のお菓子を検索したところ、京都で水無月を食べると言う伝統がヒットしたんですよ。
まあ、12月のナボナとか(ナボナはお菓子のホームラン王です!)、1月のシベリアとか、その月と関係のないお菓子を出すこともあるので、絶対に6月にゆかりのお菓子でなくてもよかったのですが、検索したうってつけの6月のお菓子がヒットしたので、それ以来6月の季節のお茶会は水無月となっています。
この水無月は、関東では売っていないので、京都の和菓子屋さんから取り寄せました。
…すみません、それほどきちんと調べた訳ではないので、もしかしたら関東で水無月を売っているお店もあるかもしれません…
とっても美味しいんですよ。
京都からわざわざ取り寄せるだけの価値はあります。
皆さんも来年の6月にはぜひ取り寄せてみてください。
京都の和菓子屋さんなら、色々なお店で売っていますし、通販もやっています。
そして、せっかく京都から和菓子を取り寄せるなら、飲み物も京都のものにしようと考えてご用意したのが、宇治抹茶です。
本物の宇治の抹茶なんですよ。
まあ、宇治抹茶はこちらで普通に手に入りますから、宇治から取り寄せた訳ではありませんが。
この写真は冷たい抹茶ですが、もちろん熱いお茶もご用意しています。
ご入居者様はやはり、熱い抹茶を希望される方の方が多かったですね。
香り高い宇治抹茶は、京菓子の水無月とばっちりあっていました。
宇治抹茶と一緒に水無月を食べると、優雅な気分に浸れます。
今年は6月年は異例の暑さですから、宇治抹茶と水無月で優雅な気分を得られれば、一抹の風に吹かれたような爽やかさだったのではないでしょうか。