今回はいつも通り、今週の火曜日に、喫茶山科のテーブルを飾って下さったA様の作品を、A様の説明文と共にご紹介します。
今回はひときわ華麗な作品ぞろいです。どうぞご鑑賞下さい。
今回は「ノートルダムの男 カジモト」です。
これは私の幼い頃、詠んだ物語の一部です。
今回は、白画用紙と黒画用紙を使い、切り絵にしました。
ヨーロッパ大陸の仏蘭西の物語。
日本でもミュージカルで公演されたと思います。
小さな城と町。
その中にノートルダム寺院と
一日の時を知らせる鐘つき堂が建っていました。
この町の人達の楽しみは、美しく優しい、大道で踊る娘、エスメラルダでした。
美しい踊りを見に集まる民衆の隅で見つめる、
年老いた鐘つき堂の醜い男
町人に疎まれるカジモトが嬉しそうに見ていました。
踊り終わるとエスメラルダはカジモトにいつも寄り添って、語りかけました。
そして、その心の優しさが、城の王子に届き、
王子は強く愛を感じました。
王様は王子の心を奪ったエスメラルダに怒り、森の奥に追いやってしまいました。
城の王子は悲しみで病になり、食事もとらない日々です。
カジモトは二人の強い繋がりを
城の王様に知らせるように話しました。
王様の許しで、王子とエスメラルダの結婚式が行われました。
カジモトの打つ鐘の音が早朝まで町中に鳴り渡り
二人の幸福を祈るようでした。
やがて鐘の音が止まり
カジモトの命も静かに息絶えていました。
私がこの本を読んだときは、もっと詳しい物でしたが、涙がこぼれました。