「ごめん、茶化したつもりはないの。
酔ってない時にちゃんと話そう。」
私がそういうと、
「酔った勢いなんかじゃない。
ずっと考えてた。
あなたにはなんでも話せるんだ。
話したいと思うし、会いたいとも思う。」
「そんな風に思わせたなら、私が悪いね。
君の気持ちはうれしいけど、
私は答えられない。」
「結婚してるから?」
「まぁ、そうなるね。」
「旦那さんのこと、すき?」
「家族としては大切な存在だよ。」
ここで私がちゃんと旦那のことを好きだと
断言すればよかったのかもしれません。
でも、彼の一途さが伝わってきて、
嘘をつくことができませんでした。
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