ときはなる 松の緑も 春くれば いまひとしほの 

色まさりけり 

                     源宗干

 

(ときわなる まつのみどりも はるくれば いまひとしおの 

 いろまさりけり)

 

意味・・松の緑は一年中、色が変わらないが、その松

    までも春が来たので今日は一段と色がまさっ

    ていることだ。

 

    「松の緑も」というこで、他の木々には当然

    春色が訪れている事を語っています。

 

 注・・ときは=常盤、永久に状態の変わらないこと。

    いまひとしほ=さらに一段と。

 

作者・・源宗干=みなもとのむねゆき。939年没。正

      四位摂津守。

 

出典・・古今和歌集・24。

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